ベトナム、2030年までのハノイ給水計画を承認

ベトナム政府首相は、2050年を視野に入れた2030年までのハノイにおける給水計画に関する決定第499/QĐ-TTg号(以下、本計画)を承認した。同計画の範囲は、ハノイ首都圏に属する市街地、工業団地、農村地域およびその周辺地域である。2030年までのハノイ首都圏における給水計画の実施に掛かる必要予算額は、72兆ドン(約3300億円)と見積もられている。

本計画は、ハノイ首都圏における給水方法、給水システムの開発などを確定することを目指す。同時に、計画的な水源(地下水、地表水)の開拓も目的とする。目標としては、2020年までに各区域での浄水普及率を、都市中心部においては100%を、郊外区域では90~95%、エコタウンでは85~90%を達成することが掲げられている。さらに、2030年までには、都市中心部および郊外区域は100%、エコタウンでは95%~100%を目指す。また漏水率については、現在は22~27%だが、2030年までには20%以下という目標値が挙げられている。

本計画によると、将来的には、ハノイにある24か所の浄水場のうち3つの浄水場――ダ(Da)川浄水場、ホン(Hong)川浄水場およびデゥオン(Duong)川浄水場――の総容量を2020年までに114万m3/日に引き上げることを予定している。残りの21か所の浄水場については、2020年までに総容量62万3500m3/日を目指す。

また、近年、ハノイ南部地域の地下水の水質が悪化し続けているため、2020年にはHa Dinh地下水浄水場の運転を、さらに2030年にはTuong MaiとPhap Vanのそれぞれの地下水浄水場の運転を停止する予定である。そして、これらの代替としてダ(Da)川浄水場とデゥオン(Duong)川浄水場からの浄水を使用する。

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