Veolia Waterは、2013年6月6日、インド・カルナタカ州に3件の新規給水契約を締結したことを発表した。場所は、カルナタカ州北部のIlkal市、Bijapu市、および州都バンガロール市にあるインド理科大学院である。現状では毎週数時間だけしか給水されていないこれらの地域において、高品質な水を24時間提供することを目標としている。
今回の契約締結発表に際してVeolia Waterインド法人のPatrick Rousseau CEOは次のように述べている。「2005年にカルナタカ州と世界銀行から契約を受注したことがきっかけで、私達はインドでの事業をスタートしました。そのため、今回の3件の案件は特に誇りに思います。現在では、ニューデリーやマハラシュトラ州・ナグプール市をはじめとした多くの都市で水道オペレーションを行っており、Veolia Waterによるインド国内における給水人口は450万人を超えています」
各案件の概要
Ilkal市では、人口11万人(そのうちの25%はスラムに在住)の住民への給水を目的に、配水管網の建設および給水管理業務を実施していく。契約期間は計5年半で、まずインフラ建設と設備更新に18か月を掛け、その後4年間に渡って運転維持管理を行う。売上は約375万ユーロ(約4億9125万円)を見込んでいる。
Bijapur市では、全市民の15%に当たる約6万7000人に給水する。全6年間の契約期間のうち2年間は配水管網の改修工事に充てられるが、これは、この地域における漏水などによる配水効率の悪さが特に際立っているからである。良くても60%ほどしかなく、この値は水不足に悩むインドにおいてすらも低い水準であるという。売上は約450万ユーロ(約5億8950万円)を見込む。
インド理科大学院では、3年間に渡って、8000人の教職員および学生に対する給水、そして廃水システム管理を行う。同大学院では、最近数年間ものあいだ深刻な水不足に悩まされていた。売上は未公表。