ピッツバーグ上下水道公社、Veoliaとの契約を延長

ピッツバーグ上下水道公社(PWSA)の理事会は2013年7月10日、Veolia Waterとのパートナーシップ契約を2014年12月まで延長することを決定した。PWSAとVeolia Waterは2012年7月にパートナーシップ契約を結び、それ以来、協力して上下水道の運営にあたってきた。

待たれる理事長の就任

PWSAとVeolia Waterの当初の契約は、最短12ヵ月でそれ以後も延長可というものだった。延長契約期間におけるPWSAの優先課題のひとつは、理事長をみつけることになりそうだ。
現在、PWSAの暫定理事長を務めているJim Goodはこう述べている。「当初の契約の終わりをむかえるにあたって、理事会は、それまでにPWSAが直接雇用する新たな理事長を就任させたいと考えていると思う」
PWSAは2010年以来、理事長が空席になっている。Good暫定理事長はVeoliaの人間で、PWSAとVeoliaのパートナーシップがはじまってからずっと、PWSAを暫定理事長として取り仕切ってきた。

パートナーシップによる実績と無収水問題

Veoliaとパートナーシップを組んで以来、PWSAは、コストの削減、水道料金を据え置いたままの新たな収入源の掘り起こし、利用者サービスの向上など、さまざまな改善をおこなってきた。今後さらに、浄水処理した水の無駄を省くなど、他の問題にも取り組んでいくことになるとGood暫定理事長は述べている。
「どれだけの水が漏洩で失われているかについても、きちんと管理していかなければならない」とGood暫定理事長は言う。「不明水とか、無収水とか、呼びかたはいろいろあるが、要するにシステムが古いのだ。ここの水道システムの半分は1940年以前に設置されたもので、ざんねんなことに、予算の関係で、ここ数年前までは維持管理に多くの資金が使われことはなかった」

パートナーシップの今後

PWSAは、ピッツバーグ市およびその周辺地域の30万人を超えるひとびとに上下水道サービスを提供している。Veoliaは今後もPWSAの幹部およびスタッフと協力し、持続可能な管理と成長の計画を策定する。
今後についてGood暫定理事長はこう述べている。「これから18ヵ月のあいだに、新しい職員を雇い入れていくことになるだろう。あるいは、職員のなかから上級管理職に昇進するひとも出てくるだろう。つまり、われわれの契約期間が終わる時点で、PWSAはPWSAの職員で動かすことになる」
このパートナーシップ契約の延長でPWSAにかかる費用は、月に13万5000ドル(約1330万円)になる。これは、これまでの契約の月15万ドル(約1480万円)よりも安い。PWSAの幹部らは、Veoliaがこれまでに経費節減と新たな収入源の掘り起こしによって200万ドル(約2億円)以上を生み出すとともに、電話の待ち時間を50%短縮するなど利用者サービス業務を改善したと述べている。

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