Suez Environmentは2014年2月4日、子会社のUnited Waterが米カリフォルニア州の西部流域市水区(WBMWD:West Basin Municipal Water District)との間で、同州に立地しているEdward C.Little水リサイクル施設とその近隣の4つのプラントの操業・保守契約を約5000万ドル(約51億円)で5年間更新したことを公表した。
United Water社のベルトラン・カミュ最高経営責任者(CEO)は、契約更新について「United Water社とWBMWDの良好な関係と強い信頼の絆の証明である」とコメントした。両者の業務提携は20年に及んでおり、米国で最も乾燥した地域であるカリフォルニア州南部における飲用水源の保全に共同で取り組んできた。また、この共同事業はサンタモニカ湾に放出される排水の低減を通じて環境保護にも貢献している。
WBMWDのキャロル・W.クワン理事長は契約更新に際し、「リサイクルは我々のWater Reliability 2020プログラムの重要な要素である。同プログラムの目的は、ロサンゼルス沿岸地帯に現地で管理された持続可能で信頼性の高い水資源を供給することである。United Water社は我々のチームと緊密な協力関係にあり、我々は同社の操業手腕を高く評価している」と述べている。
Edward C.Little水リサイクル施設は、日量1億5000万リットル以上の水を、主に工業用水として製造している。また、日量約4500万トンのダム用水も製造しており、この事業によって、サウスベイの沿岸地域地下貯水タンクに太平洋から塩水が侵入することを防いでいる。
なお、国立水研究所(NWRI)は2002年に、Edward C.Little水リサイクル施設を水処理技術に専門特化した国内の主要6施設の1つと評価している。また同施設は、顧客の要望に応じて5種類の異なる質の水をリサイクルにより製造できる米国唯一の施設である。