ブラジルのミナスジェライス州、水道のPPPに11億レアルを投入へ

ブラジル南東部のミナスジェライス州の州営水道会社Copasaがこのほど報道発表で明らかにしたところによると、同州は水道の官民パートナーシップ(PPP)の2件のプロジェクトに総額11億2000万レアル(約495億円)を投資する計画である。

Odebrecht Ambientalとの上水道改善契約

このうち1件は、上水道の改善に関するOdebrechtグループの上下水道会社Odebrecht Ambientalとの15年契約で、投資金額は6億9400万レアル(約307億円)である。この契約は2013年12月20日に成立した。
Odebrecht AmbientalはCopasaが2013年前半に実施した入札により契約を獲得したもので、これにより同社は、州都ベロオリゾンテ近郊のマンソ川上水道システムの拡張事業をおこなう。具体的には、およそ15キロメートルの管路を敷設するとともに、ポンプ場の送水能力と貯水池の貯水能力を強化する。これにより、貯水能力はおよそ4200万リットル増え、浄水プラントの処理能力は毎秒4000リットルから毎秒5000リットルに強化される。マンソ川上水道システムは、ベロオリゾンテ都市圏に水を供給している。

ディビノポリス市の下水道拡張・運営事業

Copasaの報道発表によると、第2のPPPプロジェクトは今後予定されているディビノポリス市の下水道拡張・運営事業で、ミナスジェライス州はこの27年のコンセッション契約に4億2700万レアル(約189億円)を投じることにしている。
このプロジェクトには、イタペセリカおよびエルミダの下水集水・処理システムの建設が含まれている。これらシステムの処理能力は、イタペセリカが毎秒400リットル、エルミダが毎秒15リットルとなる予定で、このうちイタペセリカのシステムは、プロジェクトのフェーズ2で処理能力を毎秒600リットルに増強することになっている。
このプロジェクトにはまた、ディビノポリス市の下水道システムの処理能力を毎秒30リットルにまで高める事業が含まれている。この事業には、最終的にコンセッションを獲得した業者がおよそ2億300万レアル(約89億円)を投じることになっている。
このコンセッションの入札には、企業、投資ファンド、および最大3社から成るコンソーシアムの参加が認められている。2013年12月末時点で、このPPPプロジェクトは準備段階で、入札の日取り等はまだ発表されていない。

なお、ミナスジェライス州のAntonio Anastasia知事は、Odebrecht Ambientalとの契約に署名したのと同じ2013年12月20日、モンテスクラロス市の上水道システムの拡張工事に8500万レアル(約37億円)を支出するサービス・オーダー合意書に署名した。これにより、Copasaはこの拡張工事に着手できることとなった。この上水道システム拡張プロジェクトは、州の水道プログラムÁgua da Genteの一環として実施される。

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