Suez Environmentは2014年2月26日付のプレスリリースで、同社の子会社Degrémontがナイジェリアの首都アブジャの近郊の新興都市カルシー(Karshi)の需要を満たすための飲用水製造プラントの設計・建設プロジェクトを約570万ユーロで受注したことを公表した。Suez Environmentは、この契約を足掛かりに同グループの戦略的市場であるアフリカ大陸における地歩を固める方針である。
工期は24カ月と予定され、Degrémont社は土木工事会社SCCと連携して、エンジニアリングソリューションや設備機器を供給し、設置及びスタートアップを支援する。同プラントの製造能力は日量60,000m3とされ、原水はカルシー近傍のダムの上流の貯水池から引かれる。
Degrémont社のレミ・ランティエ最高経営責任者は「急激な変化に伴いインフラ需要が益々増大しているアフリカ大陸において、今般、新たな契約を獲得できたことを誇りに思う。この新規受注は、総じて同大陸、特にナイジェリアにおける我々のプレゼンスを強化し、効果的で迅速かつ永続的なソリューションを提供できる我々の能力を証明するものである」とコメントしている。同社はSCCと共同で2007年にオウェナ(Owena)に、2011年にはカシンビラ(Kashimbila)に、同様の飲用水製造プラントを供給している。
Degrémont社は水処理の世界的なスペシャリストとして70年以上の実績を有し、70カ国以上に5,000人を越える人員を擁している。2013年の総売上高は11億1,000万ユーロであった。