米国カリフォルニア州水資源管理委員会、水再利用プロジェクトに低利融資の実施を決定

カリフォルニア州水資源管理委員会(WRCB)は、ジェリー・ブラウン知事が水不足に関して非常事態を宣言した2014年1月17日から起算して3年以内に完了する水リサイクル・プロジェクトに対し、新たな低利融資をおこなうことを決定した。

この低利融資は、カリフォルニア州内で新たに1億8500万立方メートルの水をリサイクルによって産み出すことを目的としている。水のリサイクルは、ブラウン知事が水不足の非常事態宣言の際に要請したいくつかの行動のひとつである。

この融資では、WRCBの資金補助部門が水リサイクルのプロジェクトに金利1%――通常の金利のおよそ半分――で総計8億ドル(約820億円)を融資する。融資の申込期限は2015年12月2日となっている。

この融資について、WRCBのFelicia Marcus委員長はこう述べている。「知事の渇水宣言は、すぐにはじめることのできる水供給力強化プロジェクトへの資金提供の加速をわれわれに求めている。きわめて低利の資金を提供することは、水リサイクル・プロジェクトの増加に直結するインセンティブとなるだろう」

今回の決定による融資を受けられるのは、リサイクル水の処理、配水、貯蔵をおこなう施設などである。なお、WRCBの水リサイクル融資プログラムは2011年1月から2014年1月までのあいだに、水リサイクルの計画立案・建設プロジェクトにおよそ4億ドル(約410億円)の資金を提供してきた。

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