2014年4月9日、米上院に、水の使用効率改善等をはかる4本の法案――S.2225、S.2226、S.2227、およびS.2228――が上程された。いずれの法案も主提案者はTom Udall議員(民主党、ニューメキシコ州選出)で、S.2225法案にはSaxby Chambliss議員(共和党、ジョージア州選出)、S.2226法案にはBarbara Boxer議員(民主党、カリフォルニア州選出)が共同提案者となっているが、S.2227法案とS.2228法案はいまのところUdall議員の単独提案である。なお、これら議員の選挙区であるニューメキシコ、ジョージア、およびカリフォルニアの各州は、米国のなかでも水不足が深刻な州として知られている。
以下、各法案の概要を示す。
2014年のスマート水資源管理・節水・効率法案(S.2225)
漏洩の自動検知などをする上水道システム――スマート・ウォーター・グリッド――のパイロット・プロジェクトを5つの市で実施するための法案。
2014年のWaterSense効率・節水・適応法案(S.2226)
環境保護庁(EPA)による水使用効率改善プログラムであるWaterSenseプログラムを強化し、恒久的な制度にする法案。
2014年の水使用効率改善法案(S.2227)
EPAのWaterSenseプログラムで節水器具としての認証をうけた製品を購入した者に、2000ドル(約21万円)を上限として30%の税額控除をおこなうことを定める法案。
2014年のコミュニティの水強化法案(S.2228)
農村部のコミュニティがスマート・ウォーター・システムの構築、代替水源の確保、および現在の上水道の水道水使用効率改善のための事業をおこなう際に、国が補助金を支給するための法案。
なお、S.2225~2228の各法案の条文は以下のURLで読むことができる。
http://www.gpo.gov/fdsys/pkg/BILLS-113s2225is/pdf/BILLS-113s2225is.pdf
http://www.gpo.gov/fdsys/pkg/BILLS-113s2226is/pdf/BILLS-113s2226is.pdf
http://www.gpo.gov/fdsys/pkg/BILLS-113s2227is/pdf/BILLS-113s2227is.pdf
http://www.gpo.gov/fdsys/pkg/BILLS-113s2228is/pdf/BILLS-113s2228is.pdf