GEとスウェーデン化学WIBAX Energy社、北欧地域でGEの水処理関連製品を販売する戦略的アライアンス形成

GE(本社:米国コネチカット州)は、2014年5月27日、スウェーデンの化学会社WIBAX Energy社(以下WIBAX、本社:スウェーデン、ピーテオ)*1と戦略的アライアンスを形成する契約を締結したと発表した。WIBAX社は今後GEの水関連技術を北欧地域で販売することとなる。2014年5月1日にスタートしたこの提携契約は、WIBAXの北欧地域における専門性とGEの先端技術を組み合わせるものであり、北欧地域における革新的な水ソリューションへのアクセスを拡大するものとなるという。契約の対象地域はデンマーク、スウェーデン、ノルウェー、およびフィンランドである。

 

化学品に特化した物流ネットワークと高度な水処理関連製品のシナジー効果

発表の中でGEは、今回の提携はWIBAXの戦略的に配置された拠点と広大なロジスティクス・ソリューション、地域内の研究所、主要な各都市に位置するオフィス、スウェーデン・ピーテオの本社、そして北欧地域のロジスティクス倉庫などを活用し、GEのコストの低減と効率の向上を同時に達成する技術を届けることで、両社が顧客のニーズにより効果的に対応することを可能にするものだと評価した。両社はともに、北欧地域に技術、専門的知見、およびベストプラクティスを提供していくという。

 

相補的なポートフォリオの組み合わせにより見込まれる地理的拡大

WIBAX 社のGroup managing directorであるJonas Wiklund氏は、この提携に関し、次のようにコメントしている。「このGEとの提携は、当社の顧客である様々な産業向けの製品ラインを拡大していくという戦略の中で、重要なマイルストーンとなるものです。さらに当社はこの契約により、既存の製品群を補完する産業・製品を得て、新たな地理的拡大が可能となります。この戦略的アライアンスとともに、我々にできることは、ただこの地域の顧客に対しより高い価値を効果的に届けていくことだけです。」

 

一方、GEのregion executive、Ralph Hadley氏は次のようにコメントした。「GEの技術は顧客がコストを低減するとともに環境規制に適合し、また高まる需要に対し備える手助けをします。今回のWIBAXとの販売契約を通じて、GEは顧客に対し水処理に関連する困難な課題に対し、ソリューションを提供するための好位置を獲得しました」GEはこれまでに引き続き、北欧地域の顧客に高度冷媒用化学品やプロセス化学品、膜用化学物質など幅広いソリーションを提供していくこととなる。

 

*1 北欧を主にヨーロッパ全体で製紙・パルプ、金属、鉱業、暖房産業などに向けた特殊化学品・基礎化学品を取り扱う。取り扱う製品・サービスにはバイオ燃料、化学洗浄システム・関連サービス、化学物質の安全な輸送のためのロジスティクスソリーションも含まれる。37種類におよぶ特殊なタンク車を保有。2013年売上額約6億スウェーデンクローナ(約93億円)。従業員130人。

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