Veolia、水質分析ソリューションのHachとの提携を3年延長

環境サービスの世界最大手Veolia(本社:パリ)と、水質分析ソリューションで知られるHach(本社:コロラド州ラブランド)は2018年5月31日、HachをVeoliaの水道事業に水質分析ソリューションを提供する主サプライヤーとする3年間の提携契約を両社が締結したことを明らかにした。この契約により、2018年から2020年まで、HachはVeoliaの、実験室用機器と化学品については独占的優先サプライヤーに、また、プロセス分析装置、サンプル採取装置、およびパネル・ソリューションについては優先サプライヤーになる。今回の提携契約は、これまで20年以上にわたってつづいてきたHachとVeoliaの提携関係を延長するものである。

両社幹部のコメント

今回の提携延長について、HachのKevin Klau社長はこう述べている。「水道事業、水処理、およびイノベーションの世界リーダーとしてひろく知られるVeoliaとの提携の延長を誇らしく思う。われわれの幅ひろい製品群、全地球規模のサービス能力、応用分野への洞察力、それにソフトウェアの技術力がVeoliaの事業運営、エンジニアリング、およびイノベーションの経験と結びついて、運転コストの削減や環境法規制へのコンプライアンスの向上に貢献していくことになる」

また、VeoliaのPascal Decaryグローバル購買部長兼最高購買責任者(CPO)はこう述べている。「水質分析機器、ソフトウェア、およびサービスの世界リーダーであるHachとの長年にわたる提携関係を延長できるのは、すばらしいことだ。この戦略的提携によってわれわれは、顧客に業界最高のサービスを引き続き提供しつつ、重要な経費節減を成し遂げ、購買プロセスを簡素化し、業績を向上させることができる」

技術実証分野での提携も

今回の契約でVeoliaとHachは、ソリューションの買い手とサプライヤーとしての提携に加えて、技術面での世界規模の提携についても合意した。これは、Hachのソフトウェア・ツールとソリューションをVeolia向けに適応させ、それを実証するというものだ。この特別のパートナーシップの対象には、HachがClarosの商品名で提供している計測機器管理・データ管理・プロセス管理システムが含まれる。

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