中国北京市、高効率・節水製品への助成を11月まで継続――指定の販売拠点で節水製品を購入すると20%の助成金の対象に

中国北京市は2018年において高効率・節水製品への助成を引き続き実施し、高効率・節水製品10万点の利用を推進する計画である。一般消費者は同年11月まで指定の販売拠点で節水製品を購入すると20%の助成金を受取ることができる。

北京市は深刻な水資源不足に直面しており、これまで水再生利用推進などの節水政策を実施してきた。2014年より高効率・節水製品への助成制度をスタートし、市、区という2級の財政資金を利用して、4年間で節水製品80万点の利用を推進することに成功し、年間節水量が480万m³に達した。北京市内家庭用節水製品の普及率は2013年の95%から2017年末までに99.5%に上昇したという。

北京市は2018年において高効率・節水製品への助成を引き続き実施し、高効率・節水製品10万点を普及させるという目標を掲げた。一般消費者は今年11月まで居然之家、百安居指定の販売拠点で節水製品を購入した場合、上限800元(約1万4000円)まで購入金額の20%に相当する助成金が支給される。

2017年9月、国家発展改革委員会は水利部、質検総局と共同で「水効率標識管理弁法」を公布し、全国で使用量の多い用水製品を対象に水効率標識制度を確立する方針を示した。その一方で、洋式便座の年間生産量が4000万台を超えたが、水効率が悪いなどの問題が存在してきていた。こうした事態に鑑み、発展改革委員会は水利部、質検総局などと共同で「洋式便座水効率標識実施規則」を公布し、2018年8月1日より便座メーカー又は輸入品に水効率標識の貼り付けを義務付けることになる。


図 中国の水効率標識のサンプル