米オバマ大統領、水資源改修・開発法を承認し署名――米公益事業者協会が賞賛

米国のオバマ大統領は2014年6月10日、5月に圧倒的多数で連邦議会で可決された「水資源改修・開発法」(WRRDA)案(H.R.3080) に承認の署名を行い、この法案は法律として成立した。水インフラ関連の法律が制定されたのは、2007年以来初めてである。WRRDAは、港や運河、堤防 などの維持と拡張、堤防やダムの安全強化、生態系回復プロジェクトの実行などを目的とする米陸軍工兵隊(USACE)の建設プロジェクトに資金を提供する もので、WRRDAのもと、新規建設プロジェクトのフィージビリティスタディの期間が3年間に制限され、環境審査と認可プロセスも簡素化される。同法の成 立により、全米各地の水関連インフラ建設プロジェクトが促進される可能性がある。

 

圧倒的多数で連邦議会を通過

今回成立したWRRDAについて、全米公共事業者協会(APWA)のEdward A. Gottko会長は、「米国の老朽化した水資源インフラ施設の再構築に対する連邦のコミットメントを復活させる」法律だと述べ、オバマ大統領の法案署名を称賛した。

APWAは公共事業に専門的に携わる企業や関連官庁などをメンバーとする協会組織で、Gottko会長は、「WRRDAの改革は、建設プロジェクトの完了までに要する時間を短縮し、税金を節約し、かつ環境の質が落ちないことを保証することになる」と述べた。

WRRDAは圧倒的賛成多数で連邦議会を通過した。5月20日の下院の票決は、賛成412票、反対4票で、同22日の上院の票決は、賛成91票、反対7票だった。

WRRDAのテキスト(H.R.3080の最新テキスト)は以下のURLで閲覧できる。
http://www.gpo.gov/fdsys/pkg/BILLS-113hr3080enr/pdf/BILLS-113hr3080enr.pdf

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