ペルー住宅省、2021年までに上下水道部門へUS$184億投資し、上下水道普及を100%とする国家上下水投資計画を発表

ペルーの住宅・建設・上下水道省は2014年9月15日、2014年から-2021年までに約US$184億投資し、飲料水普及及び下水道普及を100%とすることを目標とする、「2014-2021年国家上下水投資計画」を承認する決議書No.336-2014を公布した。内訳は、US$149億が上下水インフラ拡張(81%)、US$31億(16.8%)が既存のインフラの修復、US$4億(2.2%)が水道メータ設置などの運営改善サポートに充てられる。インフラ拡張の81%うち15.6%は飲料水インフラ向け、65.3%は下水向けとなっている。

 

ペルーの人口は、2007年は2740万人であったが2013年には3050万人に増加した。また都市部の人口増加が進んでおり、2007年は39の都市に全人口の56.1%に相当する1540万人が居住していたが、2013年には都市の数が46に増え、全人口の58.4%に相当する1780万人が居住している。2013年の都市部の人口合計は2310万人で、飲料水普及は93%、下水道普及は83%、農村部の人口は740万人で、飲料水普及は63%、下水道普及は19%であった。上下水インフラへの投資は、2007年には11億ヌエボソルだったのが、2012年は41億ヌエボソルと年々増加しており、2012年には公共投資全体の14%を占めた。また2007年は農村部への上下水道への投資は18%であったが、2013年には47%が農村部に充てられており、2007年に36.2%だった農村部の飲料水普及率は、2013年には63.2%に倍増している。

 

「2014-2021年国家上下水投資計画」によると、2021年までに飲料水及び下水道普及率100%を達成する為には、飲料水インフラを都市部では毎年0.8%ずつ、農村部では毎年4.6%ずつ増加させる必要があり、下水道普及の場合は、都市部では毎年2.1%ずつ、農村部では毎年10.1%ずつ増加する必要がある。また処理すべき下水の量は2021年には年間13億m3に達する見込みとなっている。飲料水インフラも下水インフラも、一人当たりの建設コストは農村部の方が都市部よりも高くなっている。飲料水インフラ拡張コストは、海岸部では都市部がUS$270.66、農村部がUS$464.53、山岳部では都市部がUS$204.20、農村部がUS$579.20、アマゾン地方では都市部がUS$440.77、農村部がUS$1,039.94であり、下水網拡張コストは、海岸地方では都市部がUS$613.64、農村部がUS$784.09、山岳部では都市部がUS$719.70、農村部がUS$850.21、アマゾン地方では都市部がUS$854.34、農村部がUS$1,577.48となっている。

 

住宅相は、目標達成の為には政府だけでなく、民間の投融資とサービス会社の運営が必要であり、官民連携による民間の参入を奨励すると述べている。

 

2014-2021年国家上下水インフラ投資計画書は、以下のサイトで参照可能(西語表記)。http://www.vivienda.gob.pe/direcciones/documentos/saneamiento/RM-336-2014-VIVIENDA.pdf

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