Suez、インド2州の水当局と6つの契約を締結――水大手Driplex社の過半も取得

仏Suezグループはインドにおけるプレゼンスを急速に高めつつある。インド中央政府は2013年、当時のアタル・ビハリ・バジパイ首相の名を冠した5カ年計画「国土興隆・都市改造アタル・ミッション(AMRUT)」を打ち出し、上下水道を含む大規模インフラ整備に乗り出した。実際、同国では水消費量が2050年までに現在の2倍になる見通しであることから、排水処理や河川・地下水の保護が重要な課題となっている。

このような状況下、Suezグループはこのほど、南部カルナータカ州の州都であるバンガロールの上下水道局(BWSSB)及び北西部ラージャスターン州の公衆衛生局(PHED)と6つの契約を締結した。これらの契約の総額は6700万ユーロに上る。

BWSSBとPHEDとの契約

Suezグループは、TK Halli飲用水製造プラントに1基のユニットを増設し、既設の1基を補修する契約を2000万ユーロで締結した。各ユニットの製造能力は日量3億リットルである。これらのユニットの設置・補修の工期は30カ月と見込まれ、Suezグループが7年間操業する。同グループはまた、Kengeri排水処理プラント(処理能力:日量60000 m3)の設計・建設・操業に関する契約を受注した。このプロジェクトの資金は日本の国際協力機構(JICA)が提供する。同プラントの設計・建設期間は30カ月、契約の対象となる操業・保守期間は7年間であり、契約額は300万ユーロである。Suezグループはさらに、バンガロールの北部と東部に敷設された1750kmの配水管網を対象とするヘリウムガスを用いた漏水調査も受注した。この契約の期間は12カ月、契約額は400万ユーロである。

Suezグループはラージャスターン州の3つの都市、Bikaner、Hanumangarh及びSri Ganganagarにおいて150基のDegrémontコンパクトユニット(UCD)を設計・建設・操業する3つの契約を合計2000万ユーロで受注した。UCDはSuezグループのDegrémont社が開発した、泥水を浄化して飲用水を製造することができる小型ユニットである。これらのユニットは2年間かけて順次設置され、Suezグループにより5年間操業される。各ユニットの処理能力は日量500~3000 m3であり、水源はインディラ・ガンジー運河である。

Driplex社の買収

さらに、Suez社は2016年1月22日のプレスリリースで、インドにおける工業用水・廃水処理市場の主要アクターの1つであるDriplex社の株式の過半数を取得することで同社と合意したことを発表した。Driplex社は1974年に創業し、従業員数は350人以上、本社所在地は首都ニューデリーである。同社は工業用水・廃水処理プラントのエンジニアリング、設計、製造及び試運転に専門特化した会社であり、国外の市場にも進出している。

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