中国国家発展改革委員会は、2016年8月23日、「『第13次5カ年計画』重点流域水環境総合管理建設計画」を発表した。この目的は、生態文明建設をさらに加速させるとともに、国の「第13次5カ年計画」要綱および「水汚染防止行動計画」で提出された全面的な水環境質改善に関する要求を実施することである。計画の範囲には、長江、黄河、珠江、松花江、淮河、海河、遼河の7大流域、沿岸海域の環渤海地区 、および千島湖、新安江上流、ビン江(閩江)、九龍江、九洲江、洱海、エビ湖(艾比湖)、フルン湖(呼倫湖)、ハンカ湖(興凱湖)などその他の流域が含まれる。
国家発展改革委員会によると、同計画によって重点流域の水汚染防止に関する中央予算内の投資による誘導という役割を引き出す。また「第13次5カ年計画」の重点流域水環境総合管理における重要な工事建設を推し進め、環境関連の基本的な公共サービス提供における適切な増加および改善を図る。さらに、重点流域の水環境質を改善するとともに、水生態系を回復し、水の安全を確保する。
同計画では、各地の固有の問題に焦点を合わせて、都市汚水処理や関連工事、都市ゴミ処理や関連工事、流域水環境総合管理工事、飲用水水源地管理工事などのプロジェクトを実施する。また、重点流域水環境総合管理の各地における実施を指導し、重点流域水環境総合管理プロジェクト推進データベースを構築する。
水汚染防止や水環境整備は、国の環境保護分野における重点となっている。最近環境保護部が発表した情報によると、2016年度の水汚染防止行動計画の中央プロジェクトデータベース構築はすでに完了しており、関連する具体的な工事プロジェクトは4800件、総投資額は4300億元(約6兆8800億円)超となる。
本件に関する当局発表資料は、下記のURLにて閲覧可能である(中国語:簡体字)。
http://dqs.ndrc.gov.cn/gzdt/201608/t20160823_815866.html