コロンビアの住宅・都市・国土省大臣は、2017年1月2日の新年の挨拶で、2017年は住宅部門及び上下水部門で大きな目標を挙げていると述べた。最初の目標は、政府の住宅補助金プログラムに1万5000件分が追加されたのを利用して、より多くの国民が住宅を購入出来るようにすることで、この為、プログラムでは従来、頭金援助及び特別金利の対象が、収入が基本給2~4ヶ月分の労働者となっていたのが、最低賃金1ヶ月分から適用出来るようにされた。また支払い能力が証明出来る正規労働者だけでなく、賃貸料を遅滞なく払っていることが証明できる国民も、補助金が得られるようになっている。
また住宅・都市・国土省では近年、飲料水へのアクセス普及に努めており、2016年には新たに約52万1000人の国民に飲料水へのアクセスが供給されて、今政権がこれまでに達成した新しいアクセスは560万人に達した。2017年の目標は、これまで質のよいサービス継続の保証が困難であった遠隔地への飲料水普及で、この為、各農村の状況や必要性を勘案して、地方の上下水道サービスのスキームを差別化出来るようにする政令No.1898が2016年11月23日に公布されており、乾燥地方での淡水化や深井戸の利用など、地方の状況に応じた改善策がとられることが期待されている。
その他、廃棄物のリサイクル業者を合法化する政令も公布され、廃棄物の分別やリサイクルに従事する労働者の労働条件改善が継続される。これに関しては、オランダ政府より、リサイクル業者が作業を記録して生産性を向上し、全国レベルで貴重な情報が提供出来るソフトウエアが供与されている。
大臣は、現政権が実施している住宅補助金や下水道整備、また民間企業及び消費者の良好な対応により、住宅・上下水部門は、2017年のコロンビア経済の牽引役となるであろうと述べている。尚コロンビアの2016年3四半期の建設部門のGDPは8.1%で、コロンビア全体の4倍となっている。