スウェーデン水・下水道協会、PFAS含有の疑いがある商品の禁止を呼びかけ

スウェーデン水・下水道協会(Svenskt Vatten)は、パーフルオロアルキルスルホン酸(PFAS)の含有の可能性がある商品の販売を禁止するよう呼びかけた。PFASは織物や紙、掃除用品や泡消火薬剤に含有しており、極めて残留性が高く地下水や飲用水を汚染する危険性がある。

同協会の2017年3月発行のレポートによると、スウェーデンに拠点を置くスーパーマーケットのPFAS排除の取り組みを調査したという。今回の調査対象の商品は、PFAS含有の疑いがあるマイクロウェーブポップコーンの包装紙であった。調査結果では5つのスーパマーケットチェーン店からPFASを含有する商品が発見されたが、その後3つのスーパー(Bergendahl、ICA、Lidi)はPFASを排除する試みを実施していることがわかった。

今回のモニタリングは、同協会の要請と指導によって有害物質を社会から削減することが可能であることを示している。 団体や小売店などは有害物質などに関する対応について、より多くの責任を負うとともに、注意を払いたいと述べている。同協会によると、小売店などはよりよい環境に貢献するという明確な意思によって行動しており、自ら進んで行動していると伝えている。

2016年の9月にスウェーデン政府は、2017年から2020年に実施される毒なき日常生活行動計画の政策強化のための予算を発表している。この予算には、飲用水源中のPFASの調査も割り当てられている。またスウェーデン化学品庁は2015年に、PFASのための情報提供および使用削減のための国家戦略を提案している。

モニタリング結果

  • 社会全体からPFASを排除する取り組みは強化されており、現在、消費者向け商品などの広い範囲に焦点が当てられている。例えば、マイクロウェーブポップコーン、食器用リンス剤、カップケーキ型、靴用スプレーなど。
  • 免税店のトリクロサン含有の消臭剤の販売は、ほとんどがすでに回収されている。
  • カドミウム含有の塗料や顔料を使用していた多くの美術学校は、環境への負荷が少ない製品を選択するようになった。