3月22日の国連の世界水の日を記念して、パラグアイ政府と韓国政府が上下水工事の為の技術協力合意書を締結した。合意書は、パラグアイ側は公共事業・通信大臣、韓国側は韓国産業環境技術院KEITIの会頭により署名された。また記念式典には、在パラグアイ韓国大使、外務大臣、農業大臣、厚生大臣、環境大臣らが参列した。世界水の日の記念式典は、ブラジルとパラグアイ国境のイタイプ水力発電公社(Itaipu Binacional)の主催で開催され、パラグアイの下水工事戦略ビジョンなどのテーマが議論された。
式典に参加した厚生省副大臣によると、浄水へのアクセスは住民の健康にとって非常に大切であり、上下水整備に1米ドル投資するだけで医療保健にかかわるコストが47米ドル節約できるといわれている。また式典では、パラグアイは淡水の水資源が豊かであるが、この貴重な資源を保全する対策をとることの重要性が、専門家や当局から指摘された。
パラグアイ政府と韓国政府は上記の他、2017年4月4日に第VI回合同委員会を開催した。パラグアイ政府からは、両国の通商拡大のため韓国企業のパラグアイへのミッション派遣が要請された他、これまでの韓国政府による技術および融資協力の重要性が表明され、こうした韓国政府の協力を他の第三国にも提供するため、協力分野の統計情報の提供が依頼された。また韓国政府からは、メルコスール加盟国であるパラグアイに対して、韓国とメルコスールの自由貿易協定交渉への協力が要請された。この合同委員会には、パラグアイ政府側からは二国間政策局長、パラグアイ大使、外務省アジア・アフリカ局長、外務大臣、国際協力局長、文化・観光局長、国際機関局長が出席、韓国政府側からは、ラテンアメリカ・カリブ局長、在パラグアイ韓国大使が参加した。
また韓国国際協力団KOICAは2017年1月26日、2020年までにパラグアイの各分野で7000~8000万米ドルの協力プロジェクトに資金をあてる予定と発表している。