Suez Environment(2017年9月~11月の主な動向)

Suez Environment(2017年9月~11月の主な動向)

年月日 トピックス
2017年9月7日 仏国中部に位置するディジョン市と周辺自治体は、ディジョン都市圏を対象としたスマートシティの設計、導入、運用保守を目的として、Bouygues Energies & Services(Bouygues Construction)、Citelum(EDF子会社)、Suez、Capgeminiと12年契約を締結したと発表した。プロジェクト総コストは1億500万ユーロ、ディジョン市と周辺自治体による投資額は5300万ユーロに達する。
9月27日 インドのバンガロール市上下水道局は、Vrishabhavathi Valley地区の下水インフラ施設の改善に向けてSuezを選定した。既存下水処理施設の改修と新たに下水処理施設を建設するほか、これらの下水処理施設から排出される下水汚泥を回収・再利用する施設を設置する。Suezは、これらの施設の建設・改修に加えて、今後10年間にわたり運用を行う。契約額は合計8200万ユーロ。
9月29日 仏国北部ノール県に位置するMaubeuge-Val de Sambre Communauté d’AgglomérationとSuez Eau Franceは、水道サービス管理のスマート化「On Connect」の導入に向けて新規契約を締結した。IT技術の導入を通じたスマート化を行うことで、リアルタイムな水消費量の計測、漏水・水の過剰使用や凍結の警告通知、水道料金の管理、節水を目的とした温水消費量の詳細分析などを実施する。
10月2日 Suezの新規事業部門である「Water Technologies & Solutions」は、石油・ガス、電力など様々な分野における複数の顧客と、排水処理システムの提供に向けて新規契約を締結したと発表した。同社は、BPがインドネシア・西パプア州に稼働する液化天然ガス(LNG)プラント、LG&E及び KUが米国ケンタッキー州ルイビル近郊に運転する石炭火力発電所に対して、排水処理システムを設計、提供する。
10月19日 オーストラリア・西オーストラリア州に拠点を構える水サプライヤWater Corporationは、パースの北部郊外に先端排水回収プラントを新設するため、Suezとそのパートナー企業Cloughとの契約締結を発表した。パースを含む西オーストラリア州は水不足が深刻化しており、同プラントを通じて排水を再生し、地下水を補充する。SuezとCloughは既に同地域にて先端回収プラントを設置、稼働しており、今回の契約を通じて新規プラントを建設する。
10月23日 ルーマニアの首都ブカレスト市は、市南東部のグリナに位置する既存排水処理施設を更新するとともに、汚泥処理施設と汚泥発電施設を建設するため、 SUEZとFCC-Aqualiaから構成されるコンソーシアムと締結した。FCC-Aqualiaは、既存排水処理施設の改修、更新を担当する一方、Suezは、同施設から排出される下水汚泥を処理する施設と、下水汚泥を電力へ転換する汚泥発電施設(sludge-to-energy)を建設する。コンソーシアムの契約額は合計1億1100万ユーロ。SUEZの契約額は4500万ユーロに達する。
10月24日 Suezは、米国テキサス州ヒューストン北部のトムボールにて石油・ガス産業を対象とした新たな先端研究施設の建設に着手した。同研究施設では、産業部門で使用される特殊化学製品や、石油・ガス産業の上流・下流部門を対象とした化学測定技術の研究開発が実施される。また、社内外の研究者やエンジニアを対象とした研修施設も併設される。2018年中盤に同施設の完成を目指している。
11月15日 Suezと、ベルギーの大手化学品メーカーSolvayは、中国山東省の沿岸都市煙台にある万華化学(Wanhua Chemical)の工場群に水を供給する逆浸透(RO)淡水化プラントの排出ブラインを処理する業務の契約を獲得したことを発表した。SuezとSolvayは、中国における厳しい環境基準を満たすべく、促進酸化法(AOP)による水処理の開発とマーケティングを共同で進めるために提携を結んでいる。

出所:Suez Environment HPおよびその他資料を基に作成