ブラジルのミナスジェライス州の上下水事業会社Copasaは、2018年から2022年に36.5億レアル(約10億米ドル)投資すると発表した。2018年だけで、Copasaから6億9000万レアル、Copasa子会社のCopanor社から4000万レアルが拠出される予定となっている。投資金額は2017年12月14日の役員会で承認されたが、Copasaの長期ビジネス計画における投資プログラムにより見直されるものとなる。予定では、2018年の6億9000レアルに続き、2019年には5億5000万レアル、2020年には7億5000万レアル、さらに2022年までに8億レアルの投資が見込まれている。これには、Copanor社からの5年にわたる年4000万レアルの拠出分が含まれる。
同社がサンパウロ証券取引所B3に語ったところによると、投資は基本的に飲料水供給サービスおよび下水システムに対して行われるが、既存のシステムの生産能力拡張にも充てられる予定となっている。また新しいプロジェクトや運営の効率化への投資も視野にいれている。
同社は2014年までに年間平均8億5000万レアルを投資しているが、上下水部門への連邦銀行の融資には制限があるため、殆どの資金は株式市場から調達している。同社は2015年以降、水危機の営業収益へのインパクトおよび高レベルの累積負債により、投資の縮小が余儀なくされていたが、2017年1月から9月までの投資は3億4000レアルであり、2016年の3億9500万レアルを超える見込みとなっている。
Copasa社は過去12年間に飲料水サービス運営権を28、下水サービス運営権を130取得して活動エリアを拡大し、現在ミナスジェライス州の91.3%の住民に飲料水を、78.3%の住民に下水サービスを供給している。飲料水サービスは9月末現在で636の市町村をカバーしており、うち300市町村では下水サービスも運営している。
2017年1月から9月までの同社の収益は4億960万レアルで、前年同期の4億3400万レアルに対し5.7%減となっている。