コスタリカ政府は2018年1月26日、上水道網普及や水資源の保護、気候変動対策、関連機関の能力強化戦略をまとめた、「2017-2030年国家飲料水政策」を発表した。本政策は、以下の4本を柱とするものとなっている。その他、国家飲料水政策の実施状況のモニタリングとフォローの為の技術委員会が創設され、毎年報告書が作成されることが規定されている。
1. 水資源の利用に関する意識の啓蒙 |
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2. 上水網インフラと供給サービスへの投資 |
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3.上水使用者のニーズと供給者を効率よく結ぶ行動計画 |
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4. 飲料水回りの環境管理 |
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なおコスタリカにおける2015年の水資源利用は、飲料水用が22%、農牧用が21%、食品加工業用が19%、工業用13%、灌漑用10%、観光用8%となっている。
図 コスタリカでの水資源利用内訳
(出典:2017-2030年国家飲料水政策)
また水道が敷設されている家庭の州別の内訳は下表の通りで、全国では92.5%に達している。
表 コスタリカでの上水道接続率
(出典:2017-2030年国家飲料水政策)
州 | 戸数 | 水道接続率(%) |
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San José | 400,961 | 96.6 |
Alajuela | 236,927 | 94.8 |
Cartago | 130,464 | 96.7 |
Heredia | 122,410 | 93.8 |
Guanacaste | 92,584 | 88.7 |
Puntarenas | 119,302 | 85.1 |
Limón | 109,316 | 77.3 |
合計 | 1,211,964 | 92.5 |
2017-2030年国家飲料水政策は、以下のサイトからダウンロード可能。
https://www.aya.go.cr/Noticias/Documents/AyA%20Pol%C3%ADtica%20Nacional%20de%20Agua%20Potable%20de%20Costa%20Rica%202017-2030.pdf