中国生態環境部、全国集中式飲用水水源地への環境保護専門行動の進展を中間報告

中国中央政府、中国国務院は飲用水水源地の環境保護作業を十分に重視し、汚染防止攻略戦の7大シンボル的な戦いの一にしている。2018年3月に、中国国務院は「全国集中式飲用水水源地への環境保護専門行動方案」(以下、「方案」と称す)を公表し、飲用水水源地の環境問題を対象とした改善作業を全面的に展開してきた。2018年6月に、国務院は「生態環境保護を全面的に強化させ、汚染防止攻略戦をすることに関する意見」を公表し、作業の要求をさらに明らかにし、県レベル以上の都市は、飲用水水源地の環境問題に関する期限づけの改善任務を果たすべきと強調した。

「方案」に従い、各地方政府は県レベル以上の飲用水水源地を2466ヵ所検査し、環境問題を6426件見出した。水源保護区における環境問題は主に、生活汚染・工業企業の汚染排出・農業汚染・旅行飲食汚染・交通汚染などであり、それぞれの問題数全体に占める割合は27%、16%、16%、14%、13%であった。各地方政府は問題リスト管理制度を確立させ、見出した問題のデータを作り、次の改善作業に役立つ基礎を築いた。2018年末までに、長江経済帯の県レベル水源地、他の省の地レベル水源地は改善作業を完成すべきである。対象は、水源地1586ヵ所、3991件の環境問題に及ぶこととなる。2019年末までに、県レベル以上の都市水源地は全て改善作業を完成すべきであるとしている。

各地方政府は飲用水水源地保護区の設定作業を積極的に行い、飲用水水源地の管理基礎を強化させている。現在までに、中国の飲用水水源地はほとんど保護区の設定作業を済ませが、109ヵ所の水源地はまだ設定作業が完成しておらず、そのうち、雲南省・チベット自治区・陝西省・湖北省・四川省にはそれぞれ16、16、14、13、10ヵ所あり、未完成総量の63%を占める。

それと同時に、各地方政府は環境問題の改善作業を推進している。2018年6月までに、各地は環境問題を1234件解決し、2018年任務総量の31%を果たした。さらに、水源地環境保護の改善作業を促進するため、5月20日から6月2日まで、中国生態環境部は水源地環境保護の専門検査を行い、273検査グループを派遣した。飲用水水源地の保護行動は、中国国務院より命令される重要任務である。中国生態保護部は各地方政府を区域生態保護作業の責任主体として、水源地環境保護問題の改善作業を引き続き推進させていくとしている。