英水道会社、水質汚染に対する民事制裁で約3200万円を環境団体に寄付

英環境庁は2019年12月17日、イングランド中部レスターシャーを流れるロズリー川が下水管の問題で汚染されたことについて、英水道会社セバーン・トレント・ウォーターが22万6000ポンド(約3200万円)を環境団体Trent Rivers Trustに寄付したと発表した。

水質汚染が起きたのは2016年8月で、2000匹以上の魚がへい死した。セバーン・トレントの管理する下水管が2カ所詰まり、ロズリー川の支流であるサーカストン川に下水が流れ込んだことが原因だった。

自主的な対応提案制度

セバーン・トレントは今回、民事制裁の内容を自ら提案できる「Enforcement Undertaking」の制度を使って寄付を申し出た。Trent Rivers Trustは河川や周辺の住民、野生動物の保護を目的とする団体で、既にセバーン・トレントからの寄付を受け取っており、ロズリー川およびサーカストン川流域の水質改善や自然環境の復元に役立てる方針を示している。

水質汚染への対応や法の執行で発生した費用も、セバーン・トレントが環境庁に全額支払った。さらに同社は、当該地域のインフラや点検制度を改善したり、従業員や下請け作業員の水質汚染防止意識を高めたりする措置の実施に合意した。環境庁のリー・ホワイトハウス事務官は「環境を復元し、問題企業の慣行を改めさせ、長々とした刑事訴訟を避けるために、Enforcement Undertakingを使うケースが増えている。だが、しかるべき場合は告発する」と述べた。

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