2100万ポンド(約30億円)をかけたスコットランド初の省エネ型下水処理施設が、2019年12月9日にインヴァルリーで運転を開始した。この最新の下水処理施設の開所式には、スコットランドのMairi Gougeon地方・自然環境大臣が出席した。この下水処理施設では、Neredaと呼ばれる新しい技術が使われている。この技術は、下水汚泥を顆粒状にすることで複数の処理プロセスを同時に進行させることができ、攪拌機やポンプも必要としない。そのため、下水の量が増加する傾向にあるなか、処理に必要な機器設置面積とエネルギーを削減することができ、処理施設の運営経費が節減される。
開所式でGougeon大臣は下水処理について、これはひとびとがふだん忘れがちなことではあるが、健康と衛生、それに環境保護のために決定的に重要なものであると述べた。同大臣はまた、世界を襲っている気候変動という緊急事態への対処に貢献すべくスコットランドが動いているなか、より先進的な技術の採用によって下水処理のより効果的な新たな方法をつくり出すことはきわめて重要だと述べた。
また、スコットランドの上下水道事業体であるScottish WaterのDouglas Millican CEOは、環境を保護する革新的な最新の方法を求めてつねに国の内外に目を向けており、だからこそ、このスコットランド初となる最新式の下水処理施設の開所式に臨んで感慨深いものがあると述べた。