Arcadis、PFAS類の除去技術でABSと独占提携

設計、エンジニアリング、および経営コンサルティングで知られるグローバル企業Arcadis(本社:アムステルダム)は2020年1月31日、分離や水処理用の先端材料のメーカーABS Materials, Inc.(本社:オハイオ州ウースター)と、水からのPFAS類の除去に的を絞った独占提携の契約を交わしたことを明らかにした。

ABSの技術

ABSの技術の中心を成しているのは、分子レベルの加工を施した多孔質の軟質有機シリカをベースとした吸着剤で、これはすでに特許を取得済みである。PFAS類処理用のABSの製品はPQ-Osorbというブランドで知られており、これはあらゆる鎖長のPFAS類――PFOAなどの長鎖PFASから、ペルフルオロ酪酸(PFBA)などの処理が難しい短鎖化合物まで――を処理するよう設計されている。PQ-Osorbの吸着速度(PFAS類を除去する速さ)と負荷容量(媒体1ポンドあたりのPFAS類のポンド重量)は類似技術のそれらと比べてはるかにすぐれていることがわかっており、また、水中に他の汚染物質がある場合でもそれによって効果が減じられることはない。

提携の意義

Arcadis North AmericaのAlex Rothchild環境ビジネス担当副社長はこう述べている。「世界中でPFAS類が大きな環境問題になっているいま、われわれはそれへの対処に役立てるために、すでに世界クラスとなっているわが社の能力をひきつづき拡張していくことが最も重要だと考えている。ABSと提携することで、顧客のそれぞれの状況に応じたソリューションをつくり出す能力がさらに強化されるだろう」

Arcadisは12ヵ国の300を超える顧客サイトでPFAS除去プロジェクトを実施しており、環境からPFAS類を除去する効果的な方法をさがす世界の取組の最先端を行っている。過去2年間、Arcadisはアメリカ国防総省の戦略的環境研究開発プログラムの補助金を得てABSの技術の実証にかかわってきた。この実証研究は実規模の実証を経て2020年内には完了する見込みである。

ABSのKevin Berner会長はこう述べている。「PFAS類の処理はわが社の技術が重点を置いているいくつかの分野のひとつだ。Arcadisの技術的専門性、信用、グローバルなフットプリント、それに生活の質の改善に向けた真摯な取組を目の当たりにしたとき、同社がわれわれの必然のパートナーであることは自明のことだった」

ABSの技術は単独でも、あるいは他の技術と組み合わせても、汚染された水などからのPFAS類の除去に使うことができ、具体的用途としては地下水浄化、ポイント・オヴ・エントリー処理、工業的利用などが考えられる。