仏Suez Environnement社と中国New World Services(NWS)社はこのほど、折半出資会社Chongqing Suyuを介して、中国における水・廃棄物管理の専門会社Derun Environmentを共同で設立する協約を重慶(Chongqing)の公企業Chongqing Water Assetsと締結した。調印式にはフランスのマニュエル・ヴァルス(Manuel Valls)首相と中国の李克強(Li Keqiang)国務院総理(首相)も臨席した。
この協約に基づき、Chongqing Water Assets社とChongqing Suyu社は新会社Derun Environmentの株式をそれぞれ74.9%と25.1%保有し、Derun Environment社は水部門のChongqing Water Group社の50.1%とエネルギー回収部門のChongqing Sanfeng社の67%を取得する(下図)。
図 各社の株式保有率
(出典:Suez Environnementプレスリリース)
Derun Environment社には、中国における環境関連事業展開のためのプラットフォーム、特に同国の水・廃棄物管理市場における主要アクターの1つとなることが期待されている。Suez Environnement社のジャン=ルイ・ショサード(Jean-Louis Chaussade)最高経営責任者(CEO)は、新会社設立の意義を次のように述べている。「Suez Environnement社は13年前から、パートナーたちと共同で重慶における事業を成功裏に発展させてきた。我々はChongqing Water Assets社との間に打ち立てられた揺るぎない関係を、特にその関係に立脚して同地域の送配水管ネットワークの改善に着手できたことを誇りに思う。今後、環境関連プロジェクトのための投資構造を確立することにより、事業活動をさらに促進し、我々のプレゼンスを強化していきたい。中国政府が制定した環境関連法規に後押しされて短時日のうちに新たなビジネス機会が生まれることを強く確信している。Derun Environment社を意欲的に展開することで、Suez Environnement社はこの分野で中国における最も重要な外国企業となるはずである」