インド産業連盟、同国で初めてとなる企業の環境格付け制度を立ち上げ――水やエネルギーなどの指標を総合的に評価

インド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industry)は、2011年2月10日、企業の環境格付け制度“Greenco rating system”を立ち上げたことを発表した。これはエネルギーや水、温室効果ガス排出、廃棄物、プロダクト・スチュワードシップ等のすべての環境側面を評価して企業を格付けするものであり、この種のものとしては同国で初めての試みである。エネルギー・環境・水委員会の会長であり、環境大臣を務めた経験もあるSuresh Prabhu氏は、「Greenco格付けシステムは、経済活動と環境問題のバランスをとるものである。今後、この格付けシステムは、企業のみならず、政府やNGOにも広めていく予定である」と語っている。

この格付けシステムにおいては、エネルギーや水の効率利用、再生可能エネルギー、温室効果ガス排出、資源の節約、リサイクル、廃棄物管理、サプライチェーン管理、プロダクト・スチュワードシップ、ライフサイクル・アセスメント、サイト・セレクション等の基準をもとに、1000点満点で企業が評価され、その得点に応じて、プラチナ(>750点以上)、ゴールド(650点以上)、シルバー(550点以上)、ブロンズ(450点以上)、認証授与(350点以上)の格付けが与えられる。格付けの対象となるのは、製造業やサービス業を含む全てのセクターであり、格付けを取得することで、企業は、競争力や利益の向上あるいはブランドイメージの強化といったメリットが期待できる。

同プログラムへの参加は任意(ボランタリー)であるが、すでにGodrej、ITC、WIPRO、Dr Reddy Labs、Mahindra group、Jubilant、Bosch、JCB、Jindal steel、ACC、Ambuja cement等の大企業を含む20社以上の企業が、同プログラムへの参加を決めている。

上述の格付けシステム“Greenco rating system”に関する情報は、以下のURLよりアクセスできる。
http://www.greenbusinesscentre.org/greenco/index.php