Siemens、石油・ガス産業向け水ビジネスを強化

Siemens Industry, Inc.は、石油・ガス産業向け水ビジネスのWater Solutions Oil & Gas事業を、2012年4月1日付でEnergy SectorのOil & Gas DivisionのなかのIntegrated System Solutions部門に移した。このWater Solutions Oil & Gas事業は、かつてのWater Technologies Oil & Gasグループが担当していたもので、これがEnergy Sectorの傘下にはいったことにより、石油・ガス産業に対し、顧客へのアクセスの強化、実行能力の増強、国際的な活動範囲の拡張など、ニーズへの対応力が大幅に増すことになる。

今後、この新たなWater Solutionsグループには、35以上の国から3000人を超えるプロが加わることになっている。持続可能性や環境への意識の高まりとともに水処理の重要性が増してきているなか、Water SolutionsグループがEnergy Sectorに編入されることで、市場に対するSiemensのソリューションの幅が広がり、提案力がさらに強化されるものと期待されている。

今回の石油・ガス産業向け水ビジネスのEnergy Sectorへの編入について、Siemens EnergyのOil & Gas DivisionでIntegrated System Solutions部門を統括するAre Dahlはこう述べている。「石油・ガス関連の事業はSiemensのEnergy Sectorのなかでも成長部門で、今後も世界のエネルギー需要とペースを合わせて伸びていくだろう。Water Solutions Oil & Gas事業をEnergy Sectorに移すことで、われわれは市場のこの重要な部分に提供する製品とサービスをさらに強化し、広げていくことができる」

Energy Sectorに移されたWater Solutions Oil & Gas事業は、石油・ガス生産用の水の処理や水・水蒸気の注入のほか、石油産業の下流におけるボイラー供給水の処理、廃水処理、水再利用など、さまざまな水処理技術、トータルな水処理ソリューション、および水処理サービスから成っている。

なお、Siemensの水ビジネスの中核をなすSiemens Water Technologiesの事業、すなわち、地方公共団体や、石油・ガス以外の産業といった垂直市場向けの事業は、今後もIndustry Sectorにとどまり、Siemensのすべての部門と市場に必要に応じて製品、システム、ソリューション、およびサービスを提供していく。