2009年5月14日付のThe Prague Post紙が報じたところによると、Veolia Waterのチェコ法人であるVeolia Voda Czech Republicはチェコの全土で、レストランでの水道水の提供を無料または低価格でおこなうキャンペーンの先行実施をはじめた。このキャンペーンは2009年の夏に正式に開始されることになっている。
これは、ボトル・ウォーターに替わる健康的かつ経済的な選択肢であるとともに、環境にもよい選択肢として水道水の利用を推進しようという試みである。
チェコ環境省のJakub Kašpar報道官は、チェコ全土にわたって水道水は安全であり、ボトル・ウォーターと同様に飲用可能であるとした上で、つぎのように述べている。「われわれは、国民が水道水を常飲し、(ボトル・ウォーターよりも)水道水を選ぶことを推奨する。なぜなら、それは倹約になるばかりでなく、ボトルを生産するのに必要な大量のエネルギーを節約し、廃棄物を減らすことにもなるからだ」
Veoliaの広報担当Marcela Dvořakováは、同社の市場調査の結果として、チェコ人の86%がレストランで水道水が出るのならばそれを注文し、低額ならば有料でもよいと答えていることを明らかにした。しかし、回答者の77.6%は、水道水を客に出すレストランの名前を挙げることができなかった。Dvořaková広報担当はこう述べている。「われわれは、レストランやカフェーがまた水道水を客に出すようにしたいのだ」