国際標準化機構、処理廃水の再利用のための規格を検討中

国際標準化機構(ISO)は、水不足や水質汚染に対処するための1つの方策としてイスラエルが提案した農業、工業および造園における処理された廃水の再利用に関する国際規格を検討している。

 

イスラエル規格協会(Standards Institution of Israel)が提出したこの提案は、ISOの「技術管理委員会(Technical Management Board)」によって米国規格協会(ANSI)など157のISO会員団体が検討するために提供された。

ANSIによると、提案の概要は、次の通り。なお、ANSIは2009年6月3日、7月24日までこの計画に関するコメントを求めていることを発表した。

  • 人の健康を守りながら、処理廃水を再利用するためのシステムを設計、建設、運転、および保守するための指針を定めようというものである。
  • 廃水処理場、たとえば、処理廃水の配水・貯水システム、かんがいシステム、土壌や作物にとっての廃水の水質の適合性、廃水の水質に対する要求などの問題点が対象となっている。
  • 処理廃水の再利用は、世界中で「深刻な水不足、帯水層や地表水の汚染、人口過密な都市部、集中的にかんがいが行なわれている農業、増加する人々が使う水の量の増加、生活水準の向上といった水問題の要因が組み合わさっている状態」ので、非常に重要であると指摘している。

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