上海市飲用水水源保護条例、3月1日より施行

上海市飲用水水源保護条例が2010年3月1日に施行されることになった。現行の「上海市黄浦江上流水源保護条例」は同時に廃止される。

条例では、「飲用水水源保護区内の企業、及び危険品を輸送する船舶は、環境汚染責任保険を付保することを奨励する」という規定が設けられている。そこで、上海市環境保護局は関係部門と共に環境汚染責任保険の実施案を検討中である。

 

埠頭での積み降ろし作業の中で貨物が飲用水水源を汚染するのを防止するため、飲用水水源保護区内の埠頭の管理について、「飲用水水源二級保護区及び飲用水水源準保護区内において、危険品の積み卸しをする埠頭を新設・改築・増設することを禁止する。飲用水水源二級保護区内では、既設の危険品積み卸し埠頭は、市または区・県の人民政府が期限を定めて撤去または閉鎖する」と規定されている。

飲用水水源二級保護区または飲用水水源準保護区の範囲内の埠頭については、「港湾経営者は汚水をパイプを通して流すこと、貨物が水面に落下するのを防止することなどの汚染防止措置をとらなければならない」と規定されている。

 

船舶事故の飲用水水源への影響を軽減するため、条例では、飲用水水源保護区の等級別に、それぞれ通行禁止、通行制限の規定を置き、船舶が飲用水水源保護区を通過する時の具体的汚染防止要件が明確にされている。

 

この条例の原文(中国語)は、以下のウェブサイトから入手できる。
http://epaper.jfdaily.com/jfdaily/html/2009-12/20/content_277362.htm

タグ「」の記事:

2020年7月10日
台湾環境保護署、「水汚染防止法事業分類および定義」の改正を公告――オイル貯蔵場や貯蔵施設の分類・定義を改める
2020年7月9日
米EPA、飲料水中の過塩素酸塩を規制しない方針を最終決定
2020年7月8日
ベトナム、水資源開発や排水の許可承認に関する手数料を暫定的に減額する通達を制定
2020年7月7日
ベトナム、水資源分野の違反に対する罰則を定める政令を制定
2020年7月6日
中国標準化研究院、「汚水処理装置一式」など3本の国家標準の意見募集稿を公表し意見募集