インドネシア政府、グリーン・ビルディング規制を公布――省エネや節水など9つの基準に基づく認証制度

インドネシア政府は、気候変動への適応および緩和策の一環として、低炭素な建物の建設を促進するため、同国として初めてのグリーン・ビルディング規制を公布した。同規制は2010年中には施行される予定だが、現在はまだ任意の制度となっている。同規制は、グリーン・ビルディングの基準として、CO2排出量の少ない燃料の使用や水資源管理、廃棄物管理、屋内大気質など9項目を定めている。政府の担当者は、2010年1月25日、同規制に関して、「まず初めに対象となるのは、CO2排出量が多い建物、すなわち都市部のホテルやオフィスビル、アパートである」と語っている。

同規制は、建築に際してエコラベルのついた材料を用いることや、地元でとれた建材を使用することを求めている。また、省エネ設備の設置やCO2排出量の少ない代替燃料の使用を促進している。節水設備の利用や、地下水に代わる手段としての雨水収集装置の設置なども求められている。

グリーン認証は、政府が指定する独立したグリーン・ビルディング認証団体が発行する。認証は、2年毎に更新される。

グリーン・ビルディングの促進にむけて、世界では、アメリカやドイツ、オーストラリア、ブラジル、中国、香港、マレーシア、シンガポール、フィリピンなどが、独自の基準を策定している。

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