Veolia Water UKは2010年2月23日、傘下のイングランドの水道ユーティリティ各社が水道料金のごく小幅な改定を2010年4月1日から実施することを明らかにした。各社の料金改定で、一世帯あたりの上水道料金は以下のように変わる。
- Veolia Water Centerl(旧社名:Three Valleys Water):平均の年間料金が155ポンド(約2万2340円)から1ポンド弱(約140円)上がって156ポンド(約2万2480円)に。
- Veolia Water Southeast(旧社名:Folkestone and Dover Water Services):ごく小幅な値上げで、平均の年間料金はメーター制の場合が170ポンド(約2万4500円)、一律制の場合が227ポンド(約3万2800円)になる。
- Veolia Water East(旧社名:Tendring Hundred Water Services):平均の年間料金が167ポンド(約2万4110円)から2ポンド(約290円)下がって165ポンド(約2万3820円)に。
これら3社は、イギリス南東部の350万の顧客へのサービスを改善すべく、2010年から2015年にかけて合わせて4億1500万ポンド(約600億円)を投じていくことにしている。
今回の料金改定についてVeolia Water UKのFrédéric Devos CEOはこう述べている。「Ofwat(水道事業規制庁)は最近の最終決定で、われわれの傘下の水道会社すべてに対し、効率を改善するよう、そして、水道料金を抑えつつ、いまやすべての顧客が期待している高レベルのサービスを維持するよう要求してきた。われわれは、この困難な経済状況にあって顧客に必要最低限以上の料金負担をかけてはならないことを理解しているつもりだ。要求されるあらゆるサービス改善を、決められた料金ガイドラインの範囲内で実現すべく、各社協力して必要な手段を講じていくことができると考えている」
なお、上に挙げた料金の改定は上水道のみのもので、下水道料金は、Veolia Water Centralの顧客についてはAnglian WaterまたはThames Waterが、Veolia Water Southeastの給水エリアについてはSouthern Waterが、また、Veolia Water EastについてはAnglian Waterが課金している。