インド中央地下水局、雨水収集システムの設置を義務化するよう州政府に通達

インド中央地下水局(CGWA:Central Ground Water Authority)は、地下水資源が過剰採取あるいは危機的状況に陥っている地域の全ての住宅協会や施設、教育機関、宿泊施設、産業施設などに対して、2010年5月までに、屋根の上に雨水収集システムを設置するよう命令した。この命令は、新聞での公示によって、広く通知されている。

また、CGWAは、地下水が過剰に採取されている地域を有する全ての州政府に対して、人工的な地下水涵養や雨水収集、地下水保全など、必要な対策を取るよう通達している。さらに、屋根の上に雨水収集システムの設置を義務付ける規定を、建物に関する条例に盛り込むよう求めている。

複数の州政府は、建物に関する条例の改正や、プログラムの実施、インセンティブの付与など、雨水収集システムの設置を促進するための様々な施策をすでに講じている。例えば、Haryana州の都市開発局(Haryana Urban Development Authority)は、屋根の面積が100m2以上の全ての政府の建物および特定地域の民間住宅に対して、雨水収集システムの設置を義務付けている。

タグ「」の記事:

2020年7月10日
台湾環境保護署、「水汚染防止法事業分類および定義」の改正を公告――オイル貯蔵場や貯蔵施設の分類・定義を改める
2020年7月9日
米EPA、飲料水中の過塩素酸塩を規制しない方針を最終決定
2020年7月8日
ベトナム、水資源開発や排水の許可承認に関する手数料を暫定的に減額する通達を制定
2020年7月7日
ベトナム、水資源分野の違反に対する罰則を定める政令を制定
2020年7月6日
中国標準化研究院、「汚水処理装置一式」など3本の国家標準の意見募集稿を公表し意見募集