Veolia Water North America、RCMでAnthony M. Smithと提携

Volia Water North America(Veolia Water)は2010年9月17日、Anthony M. (Mac) SmithとRCM(信頼性重視保全)の支援サービスについて独占契約を結び、AMS Associatesとしてビジネスをおこなうことを明らかにした。

Smithは過去30年にわたって75件を超えるプロジェクトにRCMプロセスを適用することに成功しており、今回のSmithとの提携によってVeolia Waterは、業界トップといわれるSmithのこうした経験をビジネスに生かすことができるようになった。この独占契約を結んだことで、Veoliaはあらゆる事業分野でRCMの手法をさらに幅ひろく使うことができるようになり、また、顧客のための新たな資産管理戦略の実施が可能になって、安全で費用対効果性にすぐれた水処理サービスを提供する態勢が強化された。

Smithは、国際的によく知られたRCMの専門家で、おもな著書にReliability-Centered Maintenance(信頼性重視保全)があり、共著書にRCM: Gateway to World-Class Maintenance(RCM:世界クラスの保全へのゲートウェイ)がある。これらの著作は、古典的RCMプロセスのいまや標準教科書的な存在になっている。

今回の提携について、Smithはこう述べている。「浄水と廃水処理の業界を見渡すと、Veolia Waterが保全をきわめて重要視していることは明らかで、それが、今回の契約をわたしがよろこばしく思う理由だ。RCMは、Veolia Waterの保全哲学の根底にあるものであり、また、これまでのさまざまな実地適用で、きわめて効果的なリスク・マネジメント・ツールであることが実証されている。Veolia Waterと緊密に連携して同社のRCMの強化につとめていきたい」

Veolia Waterはその事業全体を通じて、クライアントの資産の保全に関して第一次的責任を負っており、世界でも最高クラスの保全プログラムを提供してライフサイクル・コスト・ベースで資産信頼性を保証することを、ビジネス戦略のひとつとしている。この保全プログラムにとって、RCMの正しい適用は欠かせない要素となっている。Smithとの提携により、Veolia Waterの資産管理プログラムの成功はまちがいないものとなるだろう。

今回の提携について、Veolia Water North AmericaのFrank Benichou副社長兼最高技術責任者はこう述べている。「RCMのあらゆる面に関して名声と専門的知見を得ているMac Smithのようなひとと提携できるのは、とてもよろこばしいことだ。われわれは何年にもわたって、プロジェクトにRCMを適用して大成功をおさめており、今回Macとパートナーを組むのも、RCMという手法の優秀さを認識しているからだ。Mac Smithとわれわれの、それぞれの経験とすぐれた適用例を寄せ合い、彼に重要な役割を演じてもらって、クライアントに世界クラスの保全プログラムを確実に提供していきたい」

今回の提携の契約内容にしたがって、SmithはVeoliaと協力してそのクライアントに優先的にRCMサービスを提供するとともに、Veoliaのビジネス・プランの範疇外のプロジェクトについても、AMS Associatesを通じて選択的に仕事をうけることにしている。

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