中国で今後水関連市場が大きく成長する見通し――水質改善に向けた新基準導入をうけて現地メディアが報道

中国国内メディアは2012年4月10日、2012年に水関連標準が実施されることなどを受け、今後水関連市場が大きく成長するとの報道を行った。同メディアが取り上げたのは、<都市汚水処理場運営管理技術規範(意見募集稿)>および<生活飲料水衛生標準>(GB5749-2006)で、<生活飲料水衛生標準>については2012年7月から全面的に実施される予定である。<都市汚水処理場運営管理技術規範(意見募集稿)>は、環境保護部(MEP)が2012年3月7日付けで公表している。

<都市汚水処理場運営管理技術規範(意見募集稿)>は排水に関して規定しており、最終排出水に対し、溶存酸素量(DO)の基準値を定めている。また排水処理施設に関し、排水処理率は75%、汚泥処理率は95%を下回らないようにしなくてはならないとしている。<生活飲料水衛生標準>(GB5749-2006)は、生活飲料水の水質や、水質試験に関して規定している。同標準の実施により飲料水に係る106項目の基準が更新される。

<都市汚水処理場運営管理技術規範(意見募集稿)>および<生活飲料水衛生標準>に対応するため、既存の排水処理施設および浄水場の多くで、大幅に改善しなくてはならなくなるとみられている。中国国内メディアによれば、新基準への対応のために新技術や設備の導入が必要となり、水処理膜関連の技術や設備は将来性が有望視されているという。同メディアは、水処理膜関連の市場が2015年までに300億元(約3900億円)にも上る巨大な市場に成長するとの分析もあると報道している。

【関連URL】
<都市汚水処理場運営管理技術規範(意見募集稿)>は下記URLにて閲覧可能である(中国語)。
http://www.mep.gov.cn/gkml/hbb/bgth/201203/t20120319_224792.htm

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