反水圧破砕で過去最大規模の集会、ワシントンで開催へ

2012年5月1日、水圧破砕によるシェールガスなどの石油・ガス採掘に反対する採掘現場周辺の住民、環境団体、地域団体などが、首都ワシントンで開催するこれまでにない大規模な抗議集会への参加を呼びかけた。集会の趣旨は、石油・ガス業界に対して、周辺住民の健康やきれいな水と空気、それにコミュニティの安全よりも採掘の利益を優先させることをやめるよう要求するものだ。抗議集会は、全国行動日に決まった2012年7月28日の午前10時から午後2時まで、議会議事堂の西芝生広場で催される。

Stop the Frack Attack(水圧破砕をやめよ)と名づけられたこの集会には、数千人の参加が見込まれており、現在の石油・ガス開発がもたらしている害悪について、政府と企業がこれまでより重い責任を果たすことを要求することになっている。

全米各地の地域団体らが支持:

全国行動日の集会開催には、ウェストヴァージニア州、ニューヨーク州、メリーランド州、テキサス州、ワイオミング州、オハイオ州、コロラド州、ニュージャージー州、ニューメキシコ州、アイダホ州、ヴァージニア州、およびノースダコタ州の地域団体や環境団体が支援の署名をしている。これについての詳しい情報と支援団体リスト、および市民代表らで構成される連絡委員会の名簿については、http://www.stopthefrackattack.org/を参照されたい。

この全国行動日に向けて、各地の市民代表らが次のような声明を発表している。

全国行動日連絡委員会のオハイオ州代表委員Kari Matsko
大統領と議会は、化石燃料の無責任な採掘がもたらす破壊について、真実を地元コミュニティから直接聞く必要がある。ガスはクリーンなものではなく、採掘業者はアメリカの家庭の健康よりも利益をつねに優先させている。これは、やめなければならない。そしてわれわれは、選挙で選ばれた代表らがそれを確実になしとげてくれることを期待している。

ノースダコタ州フォートバートフィールド・インディアン・リザベーションのダコタ資源協議会委員Theodora Bird Bear
われわれの空気と水、そしてわれわれの健康を汚染から守るのに、地元や部族や州の役人を頼ってはいけないことがわかった。彼らは影響がないと言うが、われわれは影響をこの目で見ており、それが現実のものであることを知っている。われわれはワシントンの政策立案者らに、われわれの大地との絆を守り、尊重するよう求めている。

テキサス州DISHの前町長で連絡委員会のメンバーでもあるCalvin Tillman
いまこそ、われわれ全員が一致団結し、クリーン・エネルギーの未来へ向けて国が行動を起こすよう要求する時だ。われわれの健康、水、そして空気に害をおよぼす採掘は、受け容れることができない。アメリカ人はもっとよい生活を享受してよいはずだし、また、われわれはそれを実現できると考えている。

ワイオミング州の牧場主で連絡委員会のメンバーでもあるJohn Fenton
汚い採掘は州や地域の問題ではない――国の問題だ。いまこそ、ホワイトハウスと議会が業界の言いなりになるのをやめ、この業界がわれわれのコミュニティ、空気、それに水を荒廃させてきたその実態に注意を向けるべきだ。

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