カナダで廃水システム排出規則が2012年7月18日に施行され、廃水システムからの排出水の水質規制が強化されることになった。これは、カナダで国レベルとしては初めての、廃水システムからの排出水の水質基準を定めるもので、これにより、高リスクの廃水システムは2020年末までに、また低リスクの廃水システムは2040年末までに今回定められた基準を満たすことが義務づけられた。また、廃水システムの所有者および運営者は、排出水をモニターして報告しなければならない。
カナダでは現在、年間1500億リットル以上の未処理または処理の不十分な廃水が水系に排出されている。規則の施行にあたって、Peter Kent環境大臣は次のように述べている。「この規則によって、われわれはこの国の水質汚染の最大の原因のひとつに対処することができるようになる。これはわが国初の、国としての下水処理基準だ。この基準は、カナダの廃水システムから地表水に流出する汚染物質を減らすのに役立つだろう」
工業廃水システムへの適用は限定的:
この廃水システム排出規則が適用されるのは、有害な物質を排出する廃水システムであって1日平均100立方メートル以上の集水をするように設計されているもの、または、どの暦年においても1日平均の集水量が100立方メートル以上のものである。ここでいう有害な物質とは、炭素系生物化学的酸素要求物質、懸濁物質、全残留塩素、および非イオン化アンモニアである。
ただし、この排出規則は、工業施設、商業施設、または公共施設の廃水システムのうち、トイレ排水と雑排水が合わせて全集水量の50%未満であるように設計されたものには適用されない。
また、ノースウエスト準州、ヌナブト準州、およびケベック州とニューファンドランド・ラブラドール州の北緯54度以北の地域にも適用されない。
なお、今回施行された廃水システム排出規則は以下のURLで読むことができる。
http://www.gazette.gc.ca/rp-pr/p2/2012/2012-07-18/html/sor-dors139-eng.html