米上院を水インフラ資金・改革法案が通過

2013年5月15日、「2013年の水資源開発法案」(S. 601)が米上院本会議で83対14の賛成多数で可決され、下院に送られた。この法案は13の章(title)から成るが、そのうちのTitle X Innovative Financing Pilot Projects(第X章 革新的資金手当のパイロット・プロジェクト)には「2013年の水インフラ資金・改革法」というショート・タイトル(通称として使える別名)がついており、水インフラのための資金の供給にあたる公的機関を創設する内容を含んでいる。米国水道協会(AWWA)はこれを、莫大な資金を要する米国の水インフラ問題にとってきわめて重要な出来事として歓迎している。
この資金供給にあたる公的機関は、法案中では「州インフラ資金公社」と呼ばれているが、もともとはAWWAが、2012年にBuried No Longer: Confronting America’s Water Infrastructure Challenge(いまや誰の目にも明らか:米国の水インフラ問題に立ち向かう)と題する報告書のなかで「水インフラ資金・改革公社」(WIFIA)として提案していたものである。

AWWAのDavid LaFrance会長のコメント

今回、S.601法案が上院本会議を通過したことをうけて、AWWAのDavid LaFrance会長は次のように述べている。
「本日、WIFIAの創設が上院によって承認されたことは、米国の水インフラの課題に立ち向かう上できわめて大きな一歩といえる。WIFIAによって、より重要度の高い水インフラをより低コストで改修することができるようになるだろう。わが国において交換を必要とする水道管がきわめて多い現状を考えると、WIFIAは水道料金を支払うすべての国民の利益になるものだ。
われわれは、この法案が上院を通過したことをよろこぶとともに、この重要法案に超党派で取り組んできたBarbara Boxer上院環境・公共事業委員長と、同委員会の少数党筆頭委員であるDavid Vitter議員に敬意を表したい」

なお、S.601法案のテキストは以下のURLで読むことができる。
http://www.gpo.gov/fdsys/pkg/BILLS-113s601es/pdf/BILLS-113s601es.pdf

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