中国上海市、汚水処理の基準をすべて2015年末に1級Bに引き上げの予定

中国上海市では、2015年末までに、すべての都市汚水処理場の排出標準が1級B標準に引き上げられる予定である。現在、上海市の汚水処理率は85%を超え、一日当たりの処理能力は690万トンに達しており、中国で最も進んでいる。残りの未処理の汚水は郊外の農村地域であり、これらの地域の汚水は未だに収集されていない。

現在、上海市の中心地域には下水管網が行き渡り、郊外にある39の汚水処理場のサービス地域の下水管網はほぼ出来上がっている。第五次の環境保護三年行動計画期間に設置された下水管網は3600kmにのぼる。上海市の中心地域での汚水収集率は既に100%に近くなっている。

一方、郊外の農村地域では、住居が分散しているため下水管網の設置は難度が高く、それに対処するため、小型の集中処理場を分散して設け、4万戸の農民の生活汚水を処理できるようにしている。

中国の国家標準では、汚水処理場の汚染物排出標準は、上から一級A、一級B及び二級の三段階に分けられており、排水のCOD濃度制限値は50mg/L、60mg/L、100mg/Lとなっている。しかし、上海の既存の汚水処理場の排出標準は全体に等級が低く、汚水処理量の8割は二級標準しかクリアできていない。

53の汚水処理場うち、一級A標準で建造されたものが8、一級B標準で建造されたものが17で、残りの28は二級標準で建設されたものであった。「長江中・下流域水質汚染防止計画」に基づけば、2015年末までに、すべての都市の汚水処理場の排出標準は一級Bに引き上げられなければならないとされている。

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