Suez Environnement、インド3都市から合計6100万ユーロの水関連契約を受注

Suez Environnementグループはこのほど、インドの主要3都市――ムンバイ、プネーおよびバンガロール――から水サイクル関連事業を受注した。イン ド中央政府は2013年に「ジャワハラル・ネルー国家都市再生ミッション(JNNURM)プログラム」の第2フェーズを開始し、その一環として水サイクル 関連のインフラ整備に注力している。同国では2050年までに、水の消費量が倍増するものと予測されている。

Suez Environnement Indiaはインドの首都ニューデリー近傍のグルガオンに本社を構え、バンガロールとムンバイに支社を有する。Suez EnvironnementグループはDegrémont社を介し、インドにおいて30年にわたり150以上の水処理施設の設計・建設に従事してきた。そ のうち18施設は現在も操業中であり、4400万以上の住民に日量50億リットル以上の飲用水を供給している。

ムンバイでの配水システム改善プログラム

インド最大の都市でありマハーラーシュトラ州の州都であるムンバイは、1250万の市民の飲用水を確保するため、Suez Environnement Indiaに“配水システム改善プログラム(WDIP)”を委託した。契約期間は5年間で、その間のSuez Environnement Indiaの売上高は3100万ユーロ(約43億7100万円)に上る見通しである。

プネーでの飲用水製造プログラム

また、マハーラーシュトラ州の第2の都市であるプネーは、250万の市民の需要を満たすための飲用水製造プラントの設計・建設・操業・保守を Suez Environnement社の子会社Degrémontに1900万ユーロ(約26億7900万円)で委託した。このプロジェクトはJNNURMプログ ラムに含まれており、州と中央の政府による支援が予定されている。プラントの建設期間は30カ月と見込まれており、完工後、Degrémont社が5年に わたり操業を行う。

バンガロールでの下水処理施設の建設と操業

さらに、カルナータカ州の州都であるバンガロール市の上下水道局は、ChikkabanavaraとKadugodiにおける2つの下水処理施設の 建設と操業をDegrémont社に1100万ユーロ(約15億5100万円)で委託した。これらの下水処理施設の開発は、日本の国際協力機構 (JICA)とインド中央政府の双務契約の一環として行われる。建設期間は24カ月と見込まれており、完工後、Degrémont社が7年にわたり操業を 行う。なお、Chikkabanavaraの施設では日量5000 m3が、Kadugodiの施設では日量6000 m3が処理される見込みである。Degrémont社はこれらの施設において、インドで初めて回分式活性汚泥法(SBR)を導入する方針である。

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