オクラホマ州のMary Fallin知事は2014年5月28日、州議会を通過した飲用水再利用に関する法案（SB 1187）に署名した。これにより、同州内で水道水の再利用プロジェクトの実施が可能になった。

この新法の成立によりオクラホマ州環境局は、汚染の影響をうけやすい公共および民間の水供給源への、水再利用プロジェクトの開発と実施を目的とした点源（point-source）からの水の排出を許可することができることとなった。

この場合の点源からの水の排出は、同州の環境質委員会および水資源委員会が定める規則に従ったものでなければならない。この法律は、知事の署名によりただちに発効する。

立法の趣旨

法案の主提案者であるRob Standridge州上院議員は、この新法は水の再利用を促進するための州の政策を確立し、水再利用プロジェクトの許可の条件を定めるものであるとして、つぎのように述べている。

「水インフラの改善は、経済の発展と生活の質を支える我々の取組のきわめて重要な要素のひとつである。地域への安全な水の供給を拡充するために、各自治体や水道局が節水と水再利用の確立された技術を利用できるようにすることが必要になる。今回の立法は、われわれの水需要を将来にわたって確実に満たしていくのに役立つプロジェクトを促進するためのものである」

Standridge議員はさらに、出身地であるノーマンのような成長をつづける自治体にあっては、水再利用がパイプラインや貯水池の新設に代わる現実的で費用対効果性の高い選択肢になりうることを指摘した。

人口11万6000人のノーマン市は、下水を再利用の水質基準にまで処理して同市のおもな水源であるサンダーバード貯水池に放出し、それをもって飲用水の直接再利用プロジェクトとすることの検討をはじめている。