エクアドルの水資源省が、水関連プロジェクトにおいてスペイン企業と相次いで協力関係を締結した。以下はそれぞれの概要である。
INASSA社との基本合意書
エクアドルの水資源省SENAGUAは、スペインの上下水サービス会社INASSAと、「パンパス・デ・サラサカ」プロジェクト及び「プルハンタ・ピマンピロ・ヤウアルコチャ」プロジェクト開発の為の相互協力に関する基本合意書に調印した。合意書は3ヶ月有効で、その後3ヶ月更新可能となっている。
「パンパス・デ・サラサカ」プロジェクトは、国家及び地域開発の為の優先プログラムを含む、エクアドル政府の戦略プロジェクトの一部であり、エクアドル東部アマゾン地方のパスタサ県及び中央部のコトパクシ県の、飲料水及び灌漑用水供給を目的としている。「プルハンタ・ピマンピロ・ヤウアルコチャ」プロジェクトは、北部のカルチ県の飲料水及び灌漑用水を供給するものである。
INASSA社は、マドリード市の水道公社カナル・デ・イサベルIIのグループ会社で、水インフラプロジェクト実施を専門とする。スペインの他、ブラジル、コロンビア、エクアドル、メキシコ、パナマ、ドミニカ共和国にも進出している。
INECO社とのMoU締結
エクアドル水資源省は、スペインのインフラ建設・コンサルティング会社INECO社と、エクアドルの上下水や灌漑、排水インフラ分野での相互技術協力強化を目的とするMoUに調印した。これにより、水資源省とINECO社代表による委員会が設置され、定期的に、協力戦略策定と、進捗結果の見直しが行われることになる。また水資源省の国家計画局長とINECO社のエクアドル支部長とのコーディネートで、MoUの取決め事項達成の為のアクションプランが作成される。MoUの期間は5年間で、両社合意により5年の延長が可能となっている。
尚INECO社は2013年11月に、エクアドルの交通戦略計画における、交通システム及びインフラ整備の協力合意書にも調印している。