インド中央公害管理局(CPCB)は、2014年11月、“排水を常時モニタリングするためのガイドライン(Guidelines for Online Continuous Monitoring System for Effluents)”を発行した。これに先立つ2014年2月、CPCBは州レベルの公害管理委員会(SPCBおよびPCC)に対して通知を送り、17の高汚染産業に対して、汚染物質の排出状況を把握するためのオンライン排水モニタリングシステムおよび排ガスモニタリングシステムを導入することを指示するよう通達している。
17の高汚染産業には、製紙・パルプ、酒造、製糖、皮革、発電、セメント、石油精製、肥料、クロル・アルカリ、染料・染料中間体、農薬・医薬品、排水・下水処理場、衣料廃棄物および有害廃棄物焼却処分場が含まれ、これらの高汚染産業に分類される企業は、2015年3月31日までに排水および排ガスモニタリングシステムを導入し、オンラインデータをSPCB/PCCおよびCPCBに送付しなければならない。また、同様の指示はCPCBから州レベルのガンジス川流域公害管理委員会にも出されており、ガンジス川流域で事業を行い、同河川やその支流に直接あるいは間接的に排水を行っている企業(17の高汚染産業以外の企業も含む)も、モニタリングシステムを導入することが求められる。このたび公表されたガイドラインは、モニタリングシステムの導入が求められている企業が参照できるよう策定、発行されたものであり、排水モニタリングで測定すべきパラメーターやそれらを測定するための方法、機器に関する技術情報が盛り込まれている。
上述のガイドラインは、以下のURLより閲覧できる。
http://cpcb.nic.in/FinalGuidelinse.pdf