Veolia Water(2015年9月~11月の主な動向)

Veolia Water(2015年9月~11月の主な動向)

年月日 トピックス
2015年9月18日 Veolia、南仏ニース近傍のRoquebrune-Cap-Martinにおいて、生活排水の余熱を浄水場の熱交換器で回収し、地域熱供給に利用することを試みる。この方法は単純であるが、天然ガスや燃料油による熱供給と比較して安価であり、温室効果ガス排出量は60%少ない。
28日 Veoliaの子会社であるVeolia Water Technologies、イラクのカルバラー精製プロジェクトにおける廃液排出ゼロ(ZLD)システムの設計、調達、譲渡を請け負う。VeoliaグループのHPD社の有する、ブライン蒸発およびブライン晶析技術を利用したプロセスシステムを適用する。
10月1日 Veolia、高度なデジタルコンテンツを含む革新的なサービスを開発する目的で100%子会社としてNova Veoliaを設立。Veolia社のスキルと専門的知見を活用し、専門特化された幾つかの会社を通じて上水・下水事業を補完する成長牽引力を発揮していくことを見込む。
14日 Veolia、サウジアラビアのジッダで持続可能な新スマート・シティを開発するプロジェクトなどを支援する契約を、Modern Facility Companyと締結。Veoliaは現地法人を設立して、スマート・シティに必須の地域冷房、上水道管理、下水処理、発電、および廃棄物処理のサービスを提供することになり、現在、予備調査がおこなわれている。
22日 Veolia、子会社のVeolia Water TechnologiesとVeolia North Americaを通じて、石油・天然ガス会社のAntero Resourcesより、水処理・リサイクルプラントの設計、建設、運営(DBO)契約を受注。プラントはウェストバージニア州・ドッドリッ郡に位置し、日量9500m3の随伴水を処理することが可能で、Veoliaは2017年から10年間にわたりプラント運営に携わる。
22日 Veoliaのアントワーヌ・フレロ CEO、ガボンの首都リーブルヴィルを訪れ、同国のアリー・ボンゴ・オンディンバ大統領と面会し、同社の子会社であるSEEGを通じて同国内の水と電気の供給改善について支援を約束。2016年1月までにVeoliaは新規浄水場による飲料水供給改善を請け負っている。これにより1日当たりの水供給量は1万5000m3増加する見込みで、新たに10万人分の供給を確保できる。
11月10日 Veolia Water Solutions & Technologies、カザフスタンにおける海水淡水化プラントの共同実施に向けて同国のKazyna Capital Managementと覚書(MoU)を締結したことを発表。本MoUに基づきVeoliaは、カザフスタンのPPPセンターと協力しながら、この淡水化プロジェクトへの民間セクターの参加を認めるビジネスモデルを調査する。なおこのMoUは、カザフスタンのヌルスルタン・ナザルバエフ大統領のフランス訪問期間中に締結された。
13日 Veoliaグループのコンサルティングエンジニア部門Seureca社、カメルーン水・エネルギー省から、同国の首都ヤウンデ(Yaoundé)に供給される飲用水の製造能力を3倍にする新規飲料水製造プラントの建設に関する“ヤウンデ-サナガ川飲用水供給プロジェクト(PAEPYS)”を受注。契約期間は5年間で、この契約によるSeureca社の取引高は1210万ユーロとなる。
13日 Veolia、子会社のVeolia Water Technologies とKrüger A/Sを通じて、ザンビア北部の都市「ンドラ(Ndola;同国で3番目に大きな都市)」での上下水道インラフの改修、拡張に関する契約を受託。契約金額は1億160万米ドルで、2017年9月に完了見込み。同地域での現在の水道インフラでは物理的な劣化が進んでおり、上水道の67%が漏水し、また下水道はオーバーフローを起こし道路の冠水の原因となっている。

出所:Veolia Water HPおよびその他資料を基に作成