GE(2015年9月~11月の主な動向)

GE(2015年9月~11月の主な動向)

年月日 トピックス
2015年8月31日 GEの淡水化技術、カリフォルニア州のサンタカタリナ島に導入される。同島は中程度の干ばつに見舞われており、水消費量の50%削減が要請されていた。GEは、同社の“SeaTECH-84”と呼ばれる海水淡水化用逆浸透(RO)システムを提供した。
31日 GE、同社の淡水化ソリューションである“Procera”に2つの新しい製品を追加。新たに加わった製品は、“ZeeWeed 1500 RMS”および“ZeeWeed 1000 NGC”と呼ばれるもので、逆浸透膜による海水淡水化の前処理用に使用される。
9月15日 GEの海水中の硫酸塩を除去するためのナノ濾過膜(NF膜)、石油・ガス分野のブラジル国営企業Petrobras社からの承認を受ける。GEは、この承認が決定される以前に、Petrobras社の定める仕様にもとづきパイロット試験を実施している。
28日 GE、シカゴ大都市圏下水道局(MWRD)が同社の“Zeelung MABR”技術を評価するための実証プロジェクトを開始したことを発表。試験はイリノイ州スコーキーにある下水処理プラントで行われ、栄養塩除去能力および40%のエネルギー削減の可能性を検査する。
10月5日 GE、UF膜事業の拡大に向けてオランダのIMT Solutionsを買収。IMT社の限外ろ過膜技術を取得することで、GE社は、自社技術「ZeeWeed」技術(中空繊維をベースとした高機能の限外ろ過膜)をさらに補強することを目指す。
12日 GEの中国研究開発センター膜・表面技術実験室が主導する科学者チーム、飲料水の生産効率を向上させるための高効率水回収技術の開発に成功。この新たな技術によって、GEがこれまで工業用水分野で確立してきた技術や豊富な経験が家庭用飲用水分野においても活用され、消費者は安全な水を利用できるようになる。
29日 GE、水分野における革新とエネルギー使用の効率化を加速するため新たに8つの世界的大企業や新興都市とパートナーシップを組むことを発表。
11月10日 GE、米国エネルギー省(DOE)との共同プログラムによる淡水化技術開発の一環として、3Dプリンタでつくった小型の蒸気タービン機構を使い、加圧した空気、塩、および水の混合物を過冷却ループに通して氷結させる方法を考案。従来の蒸発式による技術と比べて淡水化コストを20%下げることが期待される。
17日 GE、蒸気発電および石炭火力発電所からの廃水に関する米EPAガイドラインに対応した、排煙脱硫用の蒸発/凝固に関する新規技術を発表。EPAが先日公表した排出制限ガイドラインは、火力発電所から排出される有毒金属およびその他汚染物質が表層水に流入することを防ぐものである。今回のGEの技術は、11月16日~19日にフロリダ州オーランドで開催された国際水カンファレンスにて展示された。

出所:GE HPおよびその他資料を基に作成