メキシコ国家水当局CONAGUAは2015年9月1日、汚水の排水許可手続き様式を変更する合意書を公布した。2009年12月23日に公布された様式を変更するもので、公布日翌日より発効となる。手続き番号CONAGUA-01-001に該当する。
メキシコでは、2014-2018年国家水資源プログラムで、水資源への国家の統制力を強化するための法規整備が戦略の一つとして挙げられ、2013-2018年政府近代化プログラムでは、特に環境省との手続きの統一化が5大目標の一つとして掲げられている。これを受けて、2014年3月6日公布の合意書で水資源の管理に関わる手続きの電子化が規定され、2015年2月3日公布の政令で、各種手続きの、政府の手続き専用サイトによる電子手続き窓口一本化が規定されている。
汚水排出に関しては、1992年年12月1日公布の国家水資源法第88条で、海域を含む国家の水域に汚水を永続的または断続的に排水する場合や、国家管轄の土壌に浸出して地下水を汚染する恐れがある場合は、水管轄当局の許可を取得しなければならないことが規定されている。
手続き方法は、以下の通りとなっている。
- 汚水排水許可申請書を、手続き窓口サイトからダウンロードする。
- 必要事項を記入した申請書に以下の書類を添えて、地元の手続き窓口に提出するか、オンラインでアップロードする。
- 事業所の法人証明書。
- 排水に関する技術報告書。
- 排水場所位置図。
- 工業排水の場合は、審査および手続き料4737ペソ(約3万4000円)の払い込み証明書。
- 60日以内に、許可授与可否が通知される。
なお、汚水の汚染物質基準値は、以下のメキシコ規約で規定されている。
- NOM-001-SEMARNAT-1996(1997年1月6日公布)
国家管轄の水域への汚水排出の汚染物質最大許容値 - NOM-002-SEMARNAT-1996(1998年6月3日公布)
市町村の下水道への汚水排出の汚染物質最大許容値 - NOM-003-SEMARNAT-1997(1998年9月21日公布)
公共サービスに再使用される、処理された汚水の汚染物質最大許容値
新しい様式が添付された合意書は、以下のサイトでダウンロード可能(スペイン語表記)。
http://dof.mx/nota_detalle.php?codigo=5405774&fecha=01/09/2015