米NY州、PFOAを州スーパーファンド法の有害物質に緊急指定――水道水汚染で

ニューヨーク州東部の村、フージックフォールズで水道水がペルフルオロオクタン酸(PFOA)により汚染された問題で、州環境保護局は2016年2月17日、この物質を州スーパーファンド法のもとでの有害物質に指定する緊急規則を公布した。これにもとづき、州環境保護局はフージックフォールズを州スーパーファンド法の対象地に指定し、州スーパーファンド資金を使って環境修復に着手する。また、州保健局は、PFOAの飲料水ガイダンス・レベルを決めるためのリスク分析を開始する。

EPAの対応

PFOAによるフージックフォールズの水道水汚染について米環境保護庁(EPA)はすでに2016年1月、水道水を飲んだり調理に使ったりしないよう住民に警告を発していた。PFOAに関して、現在のところ国としての飲料水基準は定められてなく、短期曝露を避けるための指針としてEPA0.04 ppbという暫定推奨値を設定しているにすぎない

州の環境保護局と保健局、EPA長官に取組強化を求める書簡

こうしたことから、ニューヨーク州の環境保護局と保健局は2016年1月14日、水道水と地下水のPFOA汚染問題への取組の強化を求める書簡をEPAのGina McCarthy長官に送った。この書簡で両局はEPAに対し、0.04 ppbという現在の暫定推奨値を最新の科学的根拠にもとづいて引き下げること、また、PFOAの最大許容濃度(MCL)を早急に定めることを要求している。

書簡はさらに、PFOAを包括的環境対策補償責任法(CERCLA、通称スーパーファンド法)のもとでの有害物質に指定するとともに、PFOAの現在の使用状況を有害物質規制法(TSCA)にもとづいて調査し、有害性のより低い代替物質が使用可能な場合にはPFOAの使用を避ける措置をとるようEPAに求めている。

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