コロンビアのカリブ岸観光地のサンタマルタ市では20年以上前から、民営会社による上下水会社の投資不足によるサービス不備が続き、特に乾季に断水が頻繁に起こって問題となり、裁判所の判決により、2017年4月17日より上下水サービスが市当局の管轄に戻されることとなっている。一方で、ラ・レプブリカ紙の調査では、他の主要都市では民間企業によるサービスは全般的に良好で、飲料水は24時間供給されており、以下の通りメンテナンス費用も確保されている。
ボゴタ市では、水道会社EABにより、2017年には700万米ドル投資による新しい上水道がボリバル地区で完成予定で、同地区の5000人の住民に恩恵が与えられる。また同社では2.4億米ドル投資により、124の低所得地区の上下水道修復及び建設工事が進んでる。
カリ市のEmcali社は、今年漏水対策に800万米ドル、上水道修復に400万米ドル、下水道修復に600万米ドルの投資が予定されている他、33ヶ月間で2700万米ドル投資で汚水処理プラントの最適化プロジェクトが実施予定となっている。同社は月平均2300万m3の飲料水をカリ市の98.32%の住民に供給している。
メデジン市のEPM社は今年、6000万米ドル投資による周辺10市町村への給水タンクを建設する予定となっている。同社は毎年1300万米ドルを、上水場の改善に投資している。
バランキージャ市では、断水の一番の原因は停電でポンプ場が停止することが原因である為、2017年にポンプ場に9MWの補助発電プラントを設置することになっている。但し上下水道網のメンテナンス及び修復や、新しい道路や住宅建設の為、断水が最大24時間まで予定されることがあると警告している。
一方、大蔵大臣の発表によれば、太平洋岸地域の50の市町村の上下水道整備の為、米州開発銀行より2億3100万米ドル、世銀より1億2670万米ドルの融資契約が締結された。