中国の国家発展改革委員会、水利部、国家品質監督検査検疫総局は、2017年9月13日、「水利用効率ラベル管理弁法」を公布した。節水技術の進歩を推し進め、水回り製品の水利用効率を引き上げ、節水製品の普及を促進するために制定された同弁法は、2018年3月1日より施行される。
水利用効率ラベルとは、企業の自己宣言および情報届出という方法により、水利用効率等級や水利用量などの性能情報を表示するラベルであり、エネルギー効率等級ラベルのように製品に貼り付けて表示する。水利用効率の高い節水製品を選択するよう消費者を促すのが同ラベルのねらいである。
同弁法では、「水利用効率ラベル実施製品リスト」に加えられた製品については、製品または製品の最も小さい包装の目立つ場所に水利用効率ラベルを表示するとともに、製品の使用説明書にも説明を加えるよう規定されている。インターネットで販売する場合、販売者は、製品情報を表示するメインページの目立つ場所に水効率ラベルを表示しなければならない。同リスト収載製品の生産および輸入業者は、自社で所有する検査測定用試験所を利用するか、または法に基づき資格認定を取得した第三者検査測定機関に委託して、関連する強制基準に基づく検査測定を実施し、製品の水利用効率等級を確定する。
同弁法によると、水利用効率ラベルに含めるべき情報は以下のとおり。
(1)中国語名「中国水效標識」
(2)英語名“China Water Efficiency Label”
(3)生産者の名称または略称
(4)製品の仕様・型番
(5)水利用効率等級
(6)水利用効率指標
(7)根拠とする水利用効率の強制国家規格番号
(8)水利用効率情報コード
今後、便器や洗濯機などの水回り製品を購入する際、消費者は水利用効率ラベルを参考にして節水製品を購入することになる。
なお、「水利用効率ラベル管理弁法」の原文は、以下のURLよりダウンロード可能である(中国語簡体字)。
http://www.ndrc.gov.cn/zcfb/zcfbl/201709/W020170915577341935277.pdf